守備崩壊のレアル ソシエダ戦で浮き彫りとなった“問題点”とは

果敢なオーバーラップが特長のカルバハルだが、攻め上がったスペースを使われることもしばしば photo/Getty Images

右サイドを徹底的に突かれる

現地時間6日に行われたリーガ・エスパニョーラ第18節で、レアル・ソシエダに0-2で敗れたレアル・マドリード。試合終了のホイッスルと同時に、同クラブのサポーターによる大ブーイングが本拠地サンティアゴ・ベルナベウに響き渡った。

再三にわたりソシエダのカウンターを浴びたレアル・マドリードだが、同試合である問題点が浮き彫りとなっている。スポーツデータサイト『whoscored.com』は、同試合におけるソシエダの攻撃パターンを分析。左サイド、中央、右サイドの3つのうち、どのエリアからの攻撃が多かったかをパーセンテージで公表した。

同サイトの統計によると、ソシエダの右サイドからの攻撃が28%、中央からの攻撃が24%、そして左サイドからの攻撃が48%という結果に。つまり、レアル・マドリードはDFダニエル・カルバハルとFWルーカス・バスケスがいる右サイドを徹底的に狙われていたということだ。この傾向は前節のデータにも顕著に表れており、対戦相手のビジャレアルの右サイドからの攻撃は33%、中央からの攻撃は25%、注目の左サイドからの攻撃は42%だった。
攻撃時にカルバハル(右サイドバック)とバスケス(右ウイングFW)が二人とも敵陣中央にポジションをとり、両選手の細かいパス交換で局面を打開するシーンが多い直近のレアルだが、このポジショニングによりタッチライン際のレーンががら空きとなり、無人となった右サイドのスペースを敵の左サイドバックや左サイドハーフに使われるという弊害が生じている。この大外のレーンを誰が見張るのか。リーグ戦2試合連続で複数失点という脆弱な守備を立て直すためには、この点を明確にする必要があるだろう。

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