近年は10代から活躍する選手も増えており、その象徴とも呼べるのがフランス代表FWキリアム・ムバッペだろう。10代でワールドカップ制覇を達成し、バロンドール候補にまで近づいてみせた。
そのムバッペは今月20日に20歳の誕生日を迎えたが、ムバッペは史上最強の10代プレイヤーだったのだろうか。英『Squawka』はムバッペが20歳になったことを記念し、「21世紀最強の10代は誰か」とのランキングを作成している。ムバッペがどの位置にいるのか分かってくるだろう。
10位:ネイマール
現在ムバッペとパリ・サンジェルマンでチームメイトになっているネイマールは、当時ブラジルのサントスでスター選手への一歩を踏み出していた。コパ・リベルタドーレス制覇も経験し、プスカシュ賞まで獲得。当時のインパクトはかなりのものがあった。
9位:フェルナンド・トーレス
アトレティコ・マドリードの貴公子だったトーレスも10代でデビューを飾った選手だ。19歳にしてクラブの主将も任され、当時からチェルシーを含む複数クラブが関心を示していた。
8位:アレシャンドレ・パト
パトの場合は早熟すぎたとのイメージもあるのではないか。17歳でインテルナシオナルの一員としてクラブワールドカップに出場し、そこで見せたパフォーマンスから翌年にミランへ移籍を果たした。しかし負傷も重なり、期待されていたほどの成長は見せられなかった。とはいえ、当時パトが出てきた当初のインパクトは強烈だった。
7位:セルヒオ・ラモス
注目された若手はアタッカーだけではない。2004年にセビージャでデビューを果たしたラモスは当時17歳で、その翌年にはスペインの10代選手として最高となる2700万ユーロの移籍金でレアル・マドリードに引き抜かれている。
6位:セルヒオ・アグエロ
アルゼンチンのインデペンディエンテで15歳でデビューを果たしたアグエロは、4シーズンで56試合23得点と見事な成績を残してみせた。そこから18歳でアトレティコ・マドリードにステップアップし、同じく18歳でアルゼンチン代表デビューも果たしている。
5位:クリスティアーノ・ロナウド
今やバロンドールを5度も獲るほどの選手になったロナウドでも5位だ。10代の頃は点取り屋というよりはドリブラーとの印象が強く、ボールを持つたびに仕掛けるタイプの選手だった。その大胆なフェイントに興奮したサポーターは多いだろう。
4位:ウェイン・ルーニー
そのロナウドと同じくマンチェスター・ユナイテッドを支えたルーニーが4位だ。16歳の時にエヴァートンでデビューを果たしており、10代の頃に限ればロナウドより得点力は高かったと言っていい。イングランドサッカー界の未来と大きな期待がかけられていた。
3位:セスク・ファブレガス
その2人をも抑えて3位に入ったのはセスクだ。バルセロナのカンテラ出身者であるセスクは16歳時にアーセナルでデビューし、簡単にスタメンを確保してしまった。10代の選手があっさりプレミアの環境に適応してしまったのは見事で、アーセン・ヴェンゲル体制の魅力的な攻撃サッカーの柱となった。
2位:リオネル・メッシ
メッシでも2位だった。当時は今ほど凄い選手になると確信していた人は多くなかったかもしれないが、当時からメッシの才能は際立っていた。リーガ・エスパニョーラも早々に連覇し、2005-06シーズンにはチャンピオンズリーグ制覇まで経験した。ワールドカップこそないが、タイトルの数ではムバッペにも負けていない。
1位:キリアム・ムバッペ
やはりと言うべきなのか、1位はムバッペだった。10代でワールドカップを制し、クロアチア代表との決勝でも得点を決める離れ業をやってのけた。やはりワールドカップの存在は大きい。
問題はここからだろう。メッシやロナウドは一気に加速して世界最高の選手となったが、ムバッペは20代に入ってからも成長スピードを緩めることなく突っ走れるのか。今後は対策も進められるはずで、21世紀史上最強の10代がどこまでの選手になるのか楽しみだ