ケイン、サラーに続くのは誰だ!? 激化するプレミア得点王争い

オバメヤンの得点ペースは非常に速い photo/Getty Images

現在トップはアーセナルのオバメヤン

今季、プレミアリーグでは激しいタイトル争いが繰り広げられている。すでに勝点40越えを果たした王者マンチェスター・シティ、同チームを勝点2差でぴったりと追走するリヴァプールは言うに及ばず、第二グループと目されるトッテナム、チェルシー、アーセナルも各々レベルの高いフットボールを繰り広げており、プレミアファンにとって非常にエキサイティングなシーズンとなっている。

これからクリスマスシーズン、そして新年にかけてイングランドは“名物”の過密日程となり、シティやリヴァプールにとってもまだまだ予断を許さない状況だ。シーズンの半分が終わろうとしている中、もう1つ注目したいタイトル争いがある。ゴールデンブーツ(得点王)に輝くのは誰かということだ。

直近のシーズンを見ると、昨シーズンは32得点でリヴァプールのモハメド・サラーが栄冠に輝いた。しかし今季は7ゴールと数字を伸ばしてきてはいるものの、昨季ほどの爆発力は感じられず、エゴを抑えてチームに貢献しているとの印象が強い。その前は2年連続でトッテナムのハリー・ケインだ。2016-17シーズンは29得点、2017-18シーズンは30得点を挙げ、見事ゴールデンブーツを手にした。今季もその得点力を示しており、15試合すべてに出場して9得点を挙げている。
しかし、今季はサラーやケイン、マンチェスター・シティのセルヒオ・アグエロを脅かす存在が現れた。アーセナルのピエール・エメリク・オバメヤンだ。すべての試合に先発しているわけではなく、トータルの出場時間1,127分はケインの1,344分よりも217分(およそ2.4試合ぶん)少ないが、現在リーグトップの10ゴールを挙げている。フラム戦、レスター戦、そして先日のトッテナムとのダービーと複数得点を挙げているゲームも多く、得点効率が非常に高い選手だ。

ケインは英『Daily Mirror』で、オバメヤンとプレミアでの得点について語っている。

『僕はプレミアリーグにいるから、世界で最も優れたストライカーたちを見てきた。オバメヤンは現在のところ最上位にいる。でも、8つや9つのゴールというのもかなりの数だ。これを続けていくことが重要なのさ。シーズンはまだ続くが、僕は今の自分の位置に満足しているよ」

プレミアの得点ランキングを見ると、同率3位(8得点)でシティのアグエロ、およびラヒーム・スターリングがランクインしている。アグエロの得点能力については今更説明の必要もないほどだが、スターリングが同数のゴールを挙げていることに注目したい。昨季も18ゴールと自身のシーズン得点記録を大きく更新したが、いよいよ点取り屋としての能力に磨きがかかってきた印象だ。

同じく3位のグレン・マレー(ブライトン)、カラム・ウィルソン(ボーンマス)などは中堅/下位クラブ所属ながらも数字を伸ばしている。ダークホース的な存在と言えそうだが、チーム力を考えればやはり最終的にゴールデンブーツ候補とは言い難い。もう1人注目すべき選手を挙げるなら、現在7ゴールを挙げているチェルシーのエデン・アザールだろう。今季は左サイドでサッリ監督からある程度の自由を与えられ、より積極的にゴールを狙いにいく姿勢が見て取れる。カーディフ戦では圧巻のハットトリックを見せており、チャンスメイクだけでなくゴールゲッターとして新境地に達するかもしれない。

ケインが語るとおりプレミアリーグのストライカーたちのクオリティは抜きん出ており、スケジュールの激化とともに上位スコアラーたちの争いからも目が離せなくなりそうだ。

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