今季J1最多得点のフロンターレ 中村憲剛“不在時”のゴール数は?

長きにわたりフロンターレの攻撃を牽引 photo/Getty Images

来季にむけた課題か

2003年より川崎フロンターレに在籍しているMF中村憲剛。今年の明治安田生命J1リーグで6得点6アシストを記録したほか、今季同リーグに所属した全クラブのフィールドプレイヤー中最多となる96本のキーパスを叩き出すなど、フロンターレのリーグ戦連覇に大きく貢献した(※味方のチャンスに繋がったパス/データサイト『Sofa Score』より)。

今季もほとんどの試合で圧倒的にボールを保持し、相手を自陣に釘付けにしたフロンターレには、この重鎮MFに関する興味深いデータがある。今季のリーグ戦でJ1全クラブ中最多の57得点を挙げた同クラブだが、このうちの54点は中村がピッチ上にいる時間帯に挙げたもの。言い換えれば、同クラブは中村がピッチに立っていない時間帯や試合で、リーグ戦に限れば3点しか取っていないことになる。なお、今季のJ1リーグで中村がピッチに立っていなかった時間は計430分、フル出場しなかったリーグ戦は22試合あった(独『transfermarkt』より)。

セーフティーリードを奪った試合の最終盤に中村を交代させたケースもあるが、同選手がベンチスタートとなった第13節では自陣で守備ブロックを敷くFC東京に対し決定機を作れぬまま前半を終えるなど(最終スコア0-2)、パスセンスに長ける中村がピッチ上にいない影響を感じさせる試合があったことも確か。来季もAFCチャンピオンズリーグに出場するため、過密日程を乗り切るべくターンオーバーを駆使する必要があるが、中村を温存した際に攻撃のクオリティを落とさずに戦えるか。この点が同クラブの今後の課題と言えるだろう。

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