最重要プレイヤー? 中盤の底に構える”ドルトムントのジダン”の大きさ

ドルトムントのヴィツェル photo/Getty Images

シンプルさこそが強み

マルコ・ロイス、パコ・アルカセル、ジェイドン・サンチョらドルトムントでは前線の破壊力が目立つが、中盤の底からゲームをコントロールしている男の存在も忘れてはならない。

ブンデスリーガ公式がドルトムントの最重要プレイヤーではないかと称賛したのが、今夏チームに加わったベルギー代表MFアクセル・ヴィツェルだ。加入当初からヴィツェルの評価は高かったが、ヴィツェルはすっかりドルトムントに欠かせぬ存在となった。

派手なプレイをする選手ではないが、高さとパワーを武器に守備面でも貢献でき、シンプルにパスを散らす能力もある。常に一定したパフォーマンスを約束できるのがヴィツェルの強みと言えよう。以前ヴィツェルも、自身のストロングポイントの1つにボールを失わない能力を挙げていた。
「僕の最大の魅力はボールを守れることだと思う。実際僕はボールを失うことがあまりない。ポジションは違うけど、ジネディーヌ・ジダンに憧れていたんだ。彼のボールコントロールとスキル、彼は世界最高だよ。それにアンドレア・ピルロの能力にも惚れていた。この2人が僕に影響を与えているんだ」

ジダンのように華麗にボールをプロテクトし、ボールを失わずに中盤でゲームを落ち着かせられるのがヴィツェルの能力だ。ドルトムントのチームメイトもその能力を信頼していることだろう。

また、若手の多いドルトムントにおいて29歳のヴィツェルはリーダーの1人でもある。

「僕はリーダーになる準備ができているんだ。僕は29歳で、このチームの中では最年長者の1人だ。才能ある選手が揃っているけど、彼らは非常に若い」

ヴィツェルはこのように語っており、精神的な部分でもヴィツェルの存在は大きい。ジダンのように中盤の底でボールを落ち着かせ、守備でも奮闘。さらに若手を束ねるリーダーとなれば、ヴィツェルの重要度が分かってくる。ヴィツェルの獲得はドルトムントのクラブ史に残る大ヒットかもしれない。

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