今季のプレミアリーグは12試合を消化した時点で首位マンチェスター・シティ、2位リヴァプール、3位チェルシーが無敗を維持するという特別な戦いになっている。マンCは昨季と変わらず勝ち点を稼いでいるのだが、リヴァプールとチェルシーが想像していた以上に安定しているのだ。
問題は、リヴァプールとチェルシーが今のペースを維持できるのかどうかで、マンCとしては両チームの取りこぼしを待っているといった形だ。1つのポイントはクリスマスまでの戦いで、英『Manchester Evening News』はクリスマスまでにリヴァプールとチェルシーが勝ち点を取りこぼす可能性があると指摘する。
1位:マンチェスター・シティ(32)
2位:リヴァプール(30)
3位:チェルシー(28)
4位:トッテナム(27)
まず順位表の確認だが、現状はこうなっている。では、チェルシーとリヴァプールにとってポイントとなるゲームを見ていこう。
1.トッテナムVSチェルシー 11月24日
3位と4位の直接対決で、どちらかが必ずポイントを取りこぼすことになる。仮にアウェイのチェルシーが躓けば、マンCはここで勝ち点差を広げることができる。マンCはこの時ウェストハムと対戦するが、勝ち点を落とす可能性は低いだろう。
2.リヴァプールVSエヴァートン 12月2日
今回のマージーサイド・ダービーは非常に興味深い。リヴァプールの強さはもちろんだが、エヴァートンもFWリシャルリソンやDFジェリー・ミナなど実力者を補強している。リヴァプールの流れを止めることも可能かもしれない。
3.ウォルバーハンプトンVSチェルシー 12月5日
ウルブズは明らかな格下だが、なかなかに不気味なチームだ。マンCとは1-1で引き分け、マンチェスター・ユナイテッドとも同じく1-1で引き分け。さらに前節はアーセナルにも引き分けるなど、昇格組ながら優勝候補をしぶとく苦しめている。チェルシーが攻めあぐねて勝ち点を取りこぼす可能性は十分に考えられる。
4.リヴァプールVSナポリ 12月11日
これはチャンピオンズリーグのゲームだ。リーグ戦の勝ち点には何の影響も与えないが、リヴァプールはチャンピオンズリーグでパリ・サンジェルマンとナポリとのゲームを残している。ここで敗れてグループステージ突破に失敗した場合、後半戦からリーグ戦に集中できるリヴァプールがマンCにとって厄介な相手になると同メディアは考えているのだ。
5.リヴァプールVSマンチェスター・ユナイテッド 12月16日
こちらもライバル対決だ。現状はリヴァプールの方が有利だが、マンUはチェルシーと引き分けるなど確かな実力も持っている。こちらも守備的なジョゼ・モウリーニョ率いるマンUを崩せず勝ち点を取りこぼすかもしれない。
マンCはこの間12月8日にチェルシーとのゲームが控えているくらいで、あとは強豪と呼べるチームとの対戦がない。1月の初めにリヴァプールとのゲームが控えているため、年内にどこまでチェルシーやリヴァプールと差をつけておくかが優勝へのポイントになるだろう。逆に1月を迎えても両チームがマンCに喰らいついていた場合、今季の両チームは本物の実力を備えていると言っていいだろう。