現在ブンデスリーガではドルトムントが首位を走っており、すでにこのままドルトムントが逃げ切るか、それとも王者バイエルンが逆転優勝を飾るのかの2択で話が進んでいるようなところがある。しかし、この2チーム以外が優勝する可能性だってある。
ブンデスリーガ公式がプッシュしているのは、現在2位につけるボルシアMGだ。ドルトムントの快進撃によって影が薄い部分はあるが、ボルシアMGも侮れないチームだ。同サイトは優勝できる理由がいくつかあると紹介しており、今季のダークホースと呼べる存在になるかもしれない。
1.補強がヒットしている
ドルトムントがパコ・アルカセル、アクセル・ヴィツェルらの獲得をヒットさせたのと同じく、ボルシアMGも今夏の補強が当たっている。最も大きかったのはニースから獲得したフランス代表FWアラサン・プレアで、ここまでリーグ戦8得点3アシストと大爆発だ。
しかしプレアだけではない。もう1つ大きかったのが、21歳のMFフロリアン・ノイハウスの復帰だ。ノイハウスは昨季ブンデスリーガ2部のデュッセルドルフにレンタル移籍し、宇佐美貴史や原口元気とともにチームの1部昇格に貢献してきたボックス・トゥ・ボックス型のセントラルMFだ。
ノイハウスは今夏ボルシアMGに復帰し、今季はリーグ戦11試合で6アシストも記録している。スイス代表のデニス・ザカリア、ドイツ代表の一員として2014ブラジルワールドカップを制したクリストフ・クラマーがベンチになっており、ノイハウスのブレイクは大きい。
さらにスイスのバーゼルから右サイドバックのミヒャエル・ランクも獲得。序盤戦は出遅れたが、第6節ヴォルフスブルク戦からは出場を続けており、それに合わせてチームも4勝1分1敗と調子を上げている。彼ら3人の補強が当たったのは非常に大きい。
2.リーグ戦に集中できる環境
これも大きなポイントで、今季のボルシアMGには欧州カップ戦がない。さらにDFBポカール2回戦ではレヴァークーゼンに0-5で敗れて早々に姿を消している。チャンピオンズリーグで決勝トーナメント進出が濃厚なドルトムント、バイエルンに比べてリーグ戦に集中できる環境が整っており、これはボルシアMGにとってアドバンテージになるだろう。
3.選手層の厚み
リーグ戦1本に集中できる環境に加え、前述したザカリアやクラマーのように実力者がベンチに控えていることも特徴的だ。長年チームを支えてきた33歳のブラジル人FWラファエウ、ドイツ代表にも選ばれてきた30歳MFラース・シュティンドル、今季すでに2得点を決めているFWパトリック・ヘアマンなど実力者が揃う。
ドルトムントのパコ・アルカセルやジェイドン・サンチョらほど注目を集めるタレント軍団ではないが、ボルシアMGにもトルガン・アザールやヨナス・ホフマンなど好調を維持している選手は多い。優勝できる可能性もあるはずだ。
チームを指揮するディーター・ヘッキングも経験ある人物で、ボルシアMGもドルトムントと同じくらい注目を集めるべきクラブと言えるだろう。