“奇跡の男”ラニエリに求められる2つのミッション 崩壊のフラム立て直しへ

レスターで奇跡を起こしたラニエリ photo/Getty Images

最下位からの出発

プレミアリーグで最下位に沈んでいるフラムの指揮官にクラウディオ・ラニエリが就任した。ここまで1勝しかできていない状態を見てクラブはスラビシャ・ヨカノビッチを解任したのだが、ラニエリはこのチームを立て直せるだろうか。

ラニエリといえば2015-16シーズンにレスター・シティをプレミア制覇に導いたことが記憶に新しい。さすがにあのような奇跡をフラムに期待するのは難しいが、英『BBC』はラニエリの手腕に大きな期待をかけている。

まずラニエリが取り組むべきは、守備の立て直しだ。フラムはここまでリーグ戦12試合で31失点も喫しており、これではまともに戦えない。失点数が30に達しているのはフラムだけで、ダントツでリーグ最多失点だ。

ラニエリがレスターでプレミアを制した時、チームの失点数は35点だった。今フラムはその数字に届くところまできてしまっている。レスターでのことを考えれば、ラニエリなら守備を整えられるかもしれない。エンゴロ・カンテやカスパー・シュマイケルはいないが、組織作りなら可能だろう。

次のポイントは新戦力をチームに組み込むことだ。フラムは今夏積極的な補強に動いており、FWアンドレ・シュールレ、MFジャン・ミシェル・セリ、DFアルフィー・モーソンら実力者を迎えている。しかし同メディアは、ここまでヒットしているのはニューカッスルから完全移籍させたFWアレクサンドル・ミトロビッチのみと厳しい評価を下している。

ガレス・ベイル2世と騒がれた18歳MFライアン・セセニョンもプレミアリーグでは全く結果を残せていない。タレントはそれなりに揃っているだけに、ラニエリの修正能力がフィットすれば面白い結果を得られるはずだ。

今度のミッションは奇跡のプレミア制覇ではなく、奇跡のプレミア残留だ。31失点と崩壊するチームをどう立て直すのだろうか。

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