スアレスの不振、守備の崩壊…… バルサで気になる『4つ』のポイント

ジローナとは引き分けたバルサ photo/Getty Images

昨季は無傷の開幕7連勝だったが……

ジローナには2-2で引き分け、レガネスには1-2で敗れるなど、今季のバルセロナはやや不安定だ。昨季は開幕から7連勝を達成して首位を固め、たった1敗しかせずにリーグを制していた。それから考えると今季の立ち上がりはスッキリしない。格下相手に勝ち点を落としているのも気がかりだ。

スペイン『MARCA』は、そんなバルセロナにいくつか心配になる点があると特集している。

1.ベンチメンバーが機能していない
チャンピオンズリーグのことも考えてローテーションすべきと言われ続けていた指揮官エルネスト・バルベルデは、2-2で引き分けたジローナ戦でアルトゥーロ・ビダル、アルトゥール・メロ、クレマン・ラングレと今夏に獲得したバックアッパー組を揃って先発させた。しかしラングレは退場処分を受け、チームも引き分けるなど結果は出ず。他にもボルドーから獲得したFWマウコムも控えているが、同メディアは誰1人としてスタメンを確保できそうにないと嘆いている。補強の量はそれなりに多かったが、質は低いと見ているのだ。

2.ルイス・スアレスの不調

スアレスがややスロースタートの傾向にあるとはいえ、得点数が不十分なことも心配な点に挙げられている。ここまでリーグ戦で3得点は記録しているのだが、そのうちの2点は8-2で大勝したウエスカ戦でのものだ。同メディアはパフォーマンスに納得しておらず、「今の彼は世界最高のFWから程遠い」と厳しい指摘をしている。

3.メッシがアウェイゲームで不発

これは今後改善していくはずなのだが、確かにここまでメッシはアウェイゲームで仕事をしていない。ここまでリーグ戦では5得点を記録しているが、全てはホームゲームだ。レアル・バシャドリード、レアル・ソシエダ、レガネスとアウェイゲームでは不発となっている。メッシに頼りすぎるのは禁物だが、あまり長引くと心配か。

4.守備のスランプ

これが1番気になるところではないだろうか。レガネス戦ではロングボール2本から立て続けに失点があったが、もう少し上手く対応できたはずだ。昨季は開幕から7連勝を達成した際に2失点しか喫していないが、すでに今季は失点が7もある。セビージャに0-3で完敗したレアル・マドリードより失点は多いのだ。大きく変わったのは選手の起用法だろう。レガネス戦でもそうだったが、今季のバルセロナはメッシ、スアレス、ウスマン・デンベレを前線に並べ、中盤にはフィリペ・コウチーニョが入るケースが多い。同メディアはこの組み合わせが攻撃的でアンバランスと指摘しているのだ。昨季はデンベレが離脱していたこともあり、3トップではなく[4-4-2]を採用することが多かった。それが守備を安定させた要因とも言われていたのだが、今季はシステムが変わってしまった。


現在はリーグ戦で首位に立っているものの、万全な状態ではないのは確かだ。サポーターも不安を感じているはずだが、バルベルデはバランスをもたらせるか。

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