日本とスペインの“天才対決”は実現せず 小野伸二「イニエスタらと同じ試合に出たかった」

日本が生んだ天才、小野伸二。かつて欧州のサッカーファンを魅了した photo/Getty Images

ピッチに立てなかった悔しさを吐露

日本が生んだ天才と、スペインとドイツの天才の対決は実現しなかった。北海道コンサドーレ札幌に所属する元日本代表MF小野伸二が悔しさを吐露している。

1日に行われた明治安田生命J1リーグ第25節で、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタと元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキを擁するヴィッセル神戸を本拠地へ迎え入れた札幌。試合は、前半アディショナルタイムにポドルスキが退場し、数的優位な立場にたった札幌が3-1で制している。

前節の清水エスパルス戦では、途中出場ながら決勝点の起点となり、試合の流れを変えてみせた小野。今節もベンチ入りは果たしたものの、出番は回ってこず。昨年ポドルスキとはすでに対戦していたが、日本が生んだ天才とスペインの天才がマッチアップすることは残念ながらなかった。そんな小野が試合翌日に自身の公式ブログを更新すると「32000人超えの最高の環境の中、素晴らしい勝ち点3を取れました。そして、世界最高の選手、イニエスタ選手、ポドルスキ選手と同じピッチで闘えた選手、それを観戦できた皆さんににとっても、素敵な時間でしたね」と試合を振り返ったが、ピッチに立つことができなかった率直な心境を「僕もあの環境で試合に出たかった」と明かしている。ただ、上位争いをしているチームの勝利が一番。「チームの勝利が何よりも嬉しかった」と述べつつ「これからも、チームの勝利のために全力で頑張りますので、沢山の応援よろしくお願いします」と今後の意気込みを語った。

かつてオランダやドイツなどプレイし、欧州のサッカーファンをも魅了した“天才”、小野もまもなく39歳の誕生日(9月27日生まれ)を迎える。出場機会は決して多くはないが、華麗なテクニックでひとりでも多くのファンを今後も魅了してもらいたいものだ。

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