激戦のプレミアを制した称賛されるべきコンテの手腕 アンチェロッティをも上回るチェルシーでの勝率

チェルシー指揮官を解任されたコンテ photo/Getty Images

2016-17シーズンの戦いは見事

チェルシーが指揮官アントニオ・コンテ解任を発表した。2017-18シーズンはチャンピオンズリーグ出場権を逃してしまい、結果だけを考えれば解任も仕方がないだろう。しかし、コンテほどの成績を残すのは簡単なことではない。

伊『Calciomercato』は改めてチェルシー指揮官の勝率を振り返っているが、ディディエ・ドログバやニコラ・アネルカを中心に得点を量産するチームを作り上げ、リーグ戦103得点を記録するなど圧倒的な破壊力でリーグタイトルを獲得したカルロ・アンチェロッティでも勝率は61・5%。2度チェルシーを指揮したため在任期間に差はあるが、ジョゼ・モウリーニョでも63・5%、2016-17シーズンにプレミアを制したコンテは65・1%と紹介されている。

勝率を見ればコンテはチェルシー史に残る指揮官と言うことができ、コンテほどの成績を残すのは簡単ではない。後任にはナポリを指揮してきたマウリツィオ・サッリが就任するが、サッリでも今のプレミアで結果を出すのは簡単ではないだろう。何よりコンテとサッリでは戦い方が大きく異なる。自身の哲学を落とし込むにはそれなりの時間を要するはずだ。
完成度が高いチームとなっているジョゼップ・グアルディオラ率いるマンチェスター・シティ、それを追うジョゼ・モウリーニョ率いるマンチェスター・ユナイテッド、リーグタイトルに新シーズンこそ挑戦できると言われているユルゲン・クロップ率いるリヴァプールなど、リーグタイトル獲得へライバルが多い。サッリも苦労するはずだ。トップ4入りだけでも簡単ではなく、激戦だったプレミアリーグで2016-17シーズンを制したコンテの手腕は称賛されるべきだろう。

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