イングランド新黄金世代の国外流出に英紙が危機感 数年後に高額な移籍金で取り戻すシナリオも?

ドルトムントでプレイするサンチョ photo/Getty Images

ブンデスに流れるケース増える

今イングランドには新たな黄金世代が誕生している。ハリー・ケインやデル・アリらも優れた世代だが、それよりも下の世代に大きな期待がかかっているのだ。昨年にはU-17ワールドカップとU-20ワールドカップを制覇し、U-19欧州選手権も制覇。U-21欧州選手権はベスト4、今年行われたU-17欧州選手権でもベスト4に入るなどユース年代が凄まじい結果を出している。

しかし、喜んでばかりもいられない。今イングランドでは期待の新黄金世代が続々とブンデスリーガに流れる事態が起きており、プレミアリーグから才能が引き抜かれ続けている。今季もマンチェスター・シティからドルトムントへ移籍した18歳のMFジェイドン・サンチョがトップチームで何試合か出場機会を得ており、イングランドの若手選手たちは10代のプレイヤーにも積極的にチャンスをくれるブンデスリーガの環境に強烈に惹かれている。

サンチョの他にも今季はエヴァートンからライプツィヒにレンタル移籍していた20歳のFWアデモラ・ルックマンも出場機会を確保したり、先日にはトッテナム期待の19歳MFキーナン・ベネッツがボルシアMGに引き抜かれている。2017年にはアーセナルのユースチームに所属していたFWカイルン・ハインズがヴォルフスブルクに移籍し、6歳でMKドンズの下部組織に入ったMFケビン・ダンソは2014年にアウグスブルクのユースチームへと移っている。今季プレミアリーグで18歳以下の選手は15人プレイしているが、ブンデスリーガでは25人もいる。若手がその環境に惹かれるのも無理はない。ただしこうした流れはプレミアリーグにとってあまり嬉しくない話だ。

英『Evening Standard』は若手選手たちの狙いが早い段階での出場機会確保にあり、ブンデスリーガで成長した数年後にプレミアリーグに戻りたいと考える可能性があると指摘。そうなった場合、プレミアリーグの各クラブは相応の移籍金を支払う必要が出てくる。プレミアリーグのクラブには資金力があるため、ビジネスの部分でもブンデスリーガは明確な狙いを持っているのだ。例えば800万ポンドとされる移籍金でドルトムントに移籍したサンチョが数年後イングランドに戻りたいと考えた時、取り戻すためにプレミアリーグのクラブはどれほどの移籍金を用意する必要があるのか。

イングランドに新たな黄金世代が到来しているのは歓迎すべきことだが、プレミアリーグ全体で若い才能を守っていく必要があるだろう。なかなか厳しいが、ブンデスリーガを見習って積極的に若手へチャンスを与えるしかない。
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