なぜナインゴランがベルギー代表に入れない? 関係する3-4-3のシステム

ベルギー代表からナインゴラン photo/Getty Images

戦術的に合わないのか

なぜベルギー代表でMFラジャ・ナインゴランは重要な役割を果たせないのだろうか。ナインゴランは今回のワールドカップメンバーからも落選することになってしまった。英『Express』はなぜナインゴランが落選したのか特集しているが、代表監督ロベルト・マルティネスはナインゴラン落選について戦術の理由だとアピールしている。

「純粋に戦術的な選択だ。ラジャがクラブで重要な役割を果たしているのは理解しているが、我々のチームではその役割を与えられない」

マルティネスはナインゴランの能力は評価しているものの、ベルギー代表では同選手の特性を活かせないということなのだろう。これについてベルギー出身のジャーナリスト、クリストフ・テラー氏はベルギー代表のシステムに問題があるのではないかと主張している。
「マルティネスはナインゴランをボランチ、ボックス・トゥ・ボックスというよりは10番タイプの選手として見ている。しかしベルギーのシステムは3-4-3で、トップ下はない。それに現代的なプレイメイカーであるケビン・デ・ブライネがいる。そしてマルティネスは彼が喫煙していることを快く思っていない」

何度か浮上している喫煙問題も影響しているのだろうが、マルティネスが志向する3バックのサッカーではナインゴランの特性を引き出せないとの考えもあるようだ。この3バックには以前デ・ブライネも疑問を呈していたが、この戦術に固執する必要はあるのか。ナインゴランほどの実力者がメンバーにも入れないのは大きなショックだ。

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