近年のチャンピオンズリーグでの成績を見ても分かる通り、リーガ・エスパニョーラはここ10年世界最強との呼び名が最もふさわしいリーグになっている。バルセロナ、レアル・マドリードの2強が異常なほど強いのだが、今回英『Squawka』は過去10シーズンのリーガ優勝チームの強さを独自にランキング形式で紹介。リーガ最強のチームを決めようとしている。
10位:レアル・マドリード(2016-17)
9位:バルセロナ(2015-16)
8位:バルセロナ(今季)
7位:バルセロナ(2009-10)
6位:バルセロナ(2012-13)
まず最初はジネディーヌ・ジダン率いる昨季のレアルだ。チャンピオンズリーグ制覇まで達成したチームだが、それでもここ10シーズンの王者と比較するとインパクトは弱かったかもしれない。7位のジョゼップ・グアルディオラ率いる当時のバルセロナは勝ち点99を稼ぎ、2012-13シーズンのバルセロナは勝ち点が100の大台に乗っている。今でも十分にバルセロナとレアルは強いが、5シーズンほど前は勝ち点を稼ぐペースが尋常ではなかった。今季のバルセロナは無敗で優勝を決めたが、残り全試合を勝利しても勝ち点は100に届かない。いかに当時の2強が異常なレベルにいたかが分かってくる。
5位:レアル・マドリード(2011-12)
4位:バルセロナ(2010-11)
3位:バルセロナ(2014-15)
2位:バルセロナ(2008-09)
1位:アトレティコ・マドリード(2013-14)
1位にアトレティコが選ばれたのは意外かもしれない。しかし同メディアは当時絶頂期にあったバルセロナとレアルからリーグタイトルを奪ったアトレティコのミラクルを絶賛している。何より5位に入っているジョゼ・モウリーニョ体制下の2011-12レアル、その翌シーズンの王者バルセロナはともに勝ち点100を獲得してリーグを制している。そんな今以上に厳しい環境の中、アトレティコは圧倒的な堅守を武器に勝ち点90を稼いで2013-14シーズンを制したのだ。しかも、当時のアトレティコはリーグ戦だけでなくチャンピオンズリーグでも決勝へ駒を進めている。同メディアは2015-16シーズンのプレミアリーグを制した奇跡のレスター・シティと重ねているが、レスターはリーグ戦しか戦っていなかった。しかも当時のプレミアは昨季王者のチェルシーが大きく躓いた特別なシーズンで、最強のレアルとバルセロナがいたリーガの2013-14シーズンとは状況が異なる。アトレティコの優勝はミラクルの一言で片づけることはできず、当時のチームは驚くほど強かった。
4位~2位までバルセロナは全てチャンピオンズリーグ制覇も達成したシーズンとなっているが、アトレティコのインパクトはそれをも上回るものだったということなのか。意見は分かれるところだろうが、今振り返るとアトレティコが当時のリーガを制したのは異常と言うべき功績だ。