浅野拓磨のシュートは確実にゴールラインを超えていた。1日におこなわれたUAE代表と日本代表の試合では、審判が浅野のゴールを見逃したことに批判が集中している。浅野の得点が決まっていれば少なくとも勝ち点1を拾えていたはずで、最悪の黒星スタートは免れることができたかもしれない。
しかし、浅野の疑惑のゴールによって忘れられてしまったシーンもある。UAEの『Gulf News』は、浅野のゴール見逃しと同じく日本の10番を背負う香川真司の信じられないシュートミスがあったと主張。日本はUAEをはるかに上回る12本もの枠内シュートを放ったが、同メディアは香川のシュートミスなどもあって勝利できたとの見方だ。
香川のシュートミスがあったのは1-1で迎えた前半26分だ。左サイドからのクロスに本田圭佑が頭で飛び込み、相手GKが弾いたところに香川が詰めた。DFがブラインドになってボールが見えにくかったかもしれないが、この試合最大ともいえる決定機を香川はゴール右に外してしまった。誤審がなければ引き分けだったかもしれないが、香川がここで決めていれば状況は確実に変わっていたはずだ。
一方で終盤になっても前線で巧みにボールをキープし、絶大な存在感を放っていたUAEの10番オマル・アブドゥルラフマンは試合後に、「日本を倒すのは難しいが、不可能がないことを証明した」とコメント。オマルの方が10番として頼りがいがあったのは明らかだ。
チームとして香川を上手く活かせなかったのも事実だが、香川はまたもUAE戦で何もできなかった。同メディアは香川が決定機を外す罪を犯したと伝えているが、今度こそ日本の10番として頼れる姿を見せてほしい。