今季セリエAではフィオレンティーナのフェデリコ・ベルナルデスキや、ナポリのロレンツォ・インシーニェが躍動したが、イタリア代表は想像以上に若返りが進んでいない。
今回代表監督のアントニオ・コンテが選出した23人のうち、25歳以下の選手はマッティア・デ・シリオ、アレッサンドロ・フロレンツィ、ステファノ・ストゥラーロ、ベルナルデスキ、ステファン・エル・シャーラウィ、シモーネ・ザザ、インシーニェの7人となっており、チームの平均年齢はEURO2016出場チームの中で4番目に高い。
英『BBC』によると、コンテも若い選手が少ない現状に問題があると考えており、イタリアサッカー全体として良い状況ではないと主張。現在イタリア最高の若手と捉えられているマルコ・ヴェッラッティが負傷欠場することも含め、難しい状況にあるとコメントした。
「イタリアサッカー界にとって良い状況とは言えないね。ヴェッラッティはイタリア最高の若手選手で、パリ・サンジェルマンでも多くの経験を積んでいる。他の若手選手たちも、とても良い選手だよ。だけど、国際経験が欠けているんだ。だから今我々は良いチームになろうと全力を注いでいるのさ。もちろん今の状況が難しいのは分かっているけど、団結すれば困難を乗り越えられるよ」
イタリアは以前からベテラン選手が中心となって戦ってきたイメージがあるが、今の若手選手はあまりにも代表経験が乏しい。今回のEURO2016ではアウトサイダーとして優勝を狙うと同時に、ベルナルデスキやインシーニェら若手選手に経験を積ませることも重要な要素の1つになりそうだ。