20季ぶりの戴冠に向け、アルテタはヴェンゲルに相談していた 学ぶべきインビンシブルズの記憶「彼らがどのように僅差で勝利してきたのか」

師弟関係にあったアルテタとヴェンゲル photo/Getty Images

インビンシブルズの記憶はアーセナルの遺産だ

勝点「77」でプレミアリーグ暫定首位に立つアーセナル。ライバルのマンチェスター・シティは1試合消化が少ない状態で勝点「76」となっており、最後まで熾烈なデッドヒートを繰り広げることが予想される。

そんななか、指揮官のミケル・アルテタはかつての恩師であり、アーセナルを指揮官として長く率いたアーセン・ヴェンゲル氏にアドバイスを求めていたようだ。英『Daily Mail』が伝えている。ヴェンゲル氏はちょうど20季前にアーセナルを率い、伝説的な無敗優勝を成し遂げている。チームはインビンシブルズ(無敵軍団)と称えられた。

「彼(ヴェンゲル)とは何度か話したよ。勝ち方や、その後のステージについても何度か話題があった」
「私が選手だった頃も、彼はよくそのことについて話していたんだ。シーズンのこの時期、大切なのは勝つ方法を見つけること、それだけだ。彼ら(インビンシブルズ)がどのようにタイトルを獲得したかを見ると、さまざまな方法でそれを行うことができる」

「そして、彼らがどのようにして特定の試合で非常に、非常に、非常に僅差で勝利したのか。彼はいつもそのこと、僅差のこと、そしてそれを実現するために誰がこの機会に名乗りを上げるのかについて話していた」

かつてのインビンシブルズも圧倒的な力で他チームを蹂躙していたわけではなく、僅差や運でなんとか負けなかった試合がいくつかあった。この最終盤の局面において、僅差で試合をものにすること、小さなディテールが非常に重要であるとアルテタは考えているようだ。その記憶は、偉大な記録を成し遂げたアーセナルの遺産であると言ってもいいだろう。

今節は宿敵スパーズとのノースロンドンダービーを控えるアーセナル。昨季は最終盤で力尽き、シティにタイトルを譲ってしまったが、今季はどのような結末を迎えるか。

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