“ジャガー浅野”のスピード活かせ! シュツットガルトの「速すぎる攻撃テンポ」はピッタリか

浅野のスピードを活かすにはもってこいか

浅野のスピードを活かすにはもってこいか

得点喜ぶ浅野 photo/Getty Images

28日のニュルンベルク戦に先発出場したシュツットガルト所属の日本代表FW浅野拓磨は、90分間休むことなく走り続けていた。試合後浅野もかなり疲労していたことを明かしていたが、サイドをあれだけ上下動すれば疲労が溜まるのは当然だろう。

しかし、あのスタイルこそ浅野の良さを引き出したとも言える。地元紙『Stuttgarter Zeiung』も、浅野とカルロス・マネのサイドアタッカー2人のパフォーマンスを称えており、現在のシュツットガルトの攻撃が異常にテンポが速いと伝えている。この試合でもシュツットガルトはボールを持つとどんどん縦を狙い、浅野も左サイドで走り続けていた。浅野のスピードを活かすにはもってこいのやり方だったとも言える。

この試合ではスポルティング・リスボンからレンタルで加入している22歳のポルトガル人MFマネの浅野へのスルーパスからシモン・テロッデの先制点が決まり、試合終了間際の浅野の得点もマネのアシストだった。この若い2人がチームを勝利に導く原動力となっていたのは間違いない。今後もシュツットガルトにとって重要なオプションとなるだろう。
ただし、浅野もマネも不用意なボールロストがあったことも指摘されている。浅野もウイングながら自陣深くまで守備に戻っていたものの、ボールを奪ってから縦に急ぎすぎてボールを再びロストしてしまう場面も何度かあった。今後はリスク管理を徹底する必要があると言えそうだ。しかしテンポの速い攻撃は浅野の長所を引き出すことに繋がるはずで、やりやすい環境と言えるかもしれない。

浅野には日本代表のストライカーへと成長してもらうことはもちろん、いつかはアーセナルで活躍してほしいとの期待もある。まずは武者修行先のシュツットガルトで結果を出すことが大切だが、ハイテンポの中で自身の長所を活かしていけるか。

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