「あの時、サッカーをやめようと……」復興祈念試合を前に鹿島MF小笠原満男が“闘い続ける意味”を語る

小笠原満男の恩返しとは

サッカーを通じて東日本大震災の復興支援活動を続ける鹿島アントラーズMF小笠原満男が想いを語っている。

小笠原が所属する鹿島アントラーズは2011年3月11日の地震発生後、3月14日にチームトレーニングを再開。しかし被災したクラブハウスでの練習は不可能で、鹿嶋市内の鹿島ハイツスポーツプラザにて練習を実施した。当時の小笠原満男は練習再開にも、「こんな状況でサッカーを続けていいのか」と自問自答していたようだ。それでも同年にカップタイトルを獲得し、昨シーズンもナビスコカップで優勝に大きく貢献してMVPにまで選出された偉大な40番の想いを、クラブ公式フェイスブックが伝えている。

「あの時、サッカーをやめようと思ったこともあったけど、この後すぐ岩手へ帰って、被災した方々に『サッカーがんばってね』と言われて、自分にはサッカーしかないと改めて思った。その恩返しを自分は今、しているだけ」
12日には、“復興祈念試合”と位置づけられるベガルタ仙台と鹿島アントラーズによる対決が開催される。震災から5年が経った現在も鹿島のキャプテンとして中盤に君臨する小笠原満男は、色々な思いを抱きながら仙台での試合に挑むだろう。それでも、いつものように“勝つ”ことに執着する姿が、見ている人たちに元気を届けることになるはずだ。

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