一気に強豪化したモロッコにとってアフリカ・ネイションズカップは1つの集大成に 今回は優勝候補筆頭だ「大陸のNo.1となることが、パズルの最後のピース」

近年のモロッコは国際大会で結果を出してきた photo/Getty Images

アフリカNo.1を証明して来夏のW杯へ

21日より、モロッコでアフリカ・ネイションズカップ2025がスタート。開催国のモロッコは大会初戦でコモロを2-0で撃破し、幸先良いスタートを切った。

2022W杯ではベスト4に入り、2024年のパリ五輪では銅メダルを手にするなど、近年モロッコの躍進は凄まじい。今大会も優勝候補の筆頭格であり、グループステージ初戦のコモロ戦から安定した戦いを見せた。

英『BBC』は今回のアフリカ・ネイションズカップがモロッコにとって1つの集大成の大会になると注目している。モロッコが最後にアフリカ・ネイションズカップを制したのは1976年のことで、約50年間このタイトルを追いかけてきた。

本番は来年の2026W杯だが、選手たちにとってはアフリカ・ネイションズカップも大きな意味を持つ。アフリカのNo.1であることを証明し、自信をつけて2026W杯へ臨みたいところだろう。

モロッコのジャラル・ブアヌール記者も、アフリカ・ネイションズカップ制覇が第一目標になると語る。

「モロッコの最も差し迫った目標はアフリカ・ネイションズカップ制覇にある。大陸のNo.1となることが、パズルの最後のピースになると考えられているのだ。モロッコのA代表にとって、1976年のアフリカ・ネイションズカップが唯一のタイトルだ。今こそ我々はこの大会にチャレンジしなければならない」

「モロッコ国民の多くは、サッカーを『スポーツを超えた』利益をもたらす重要な国家プロジェクトと見なしている。サッカーでの成功は多様な国民を団結させ、モロッコの世界的知名度を高め、観光業にも注目を集める素晴らしい方法と考えているのだ」

モロッコの躍進は偶然ではなく、2009年に設立されたムハンマド6世フットボールアカデミー、ムハンマド6世トレーニングコンプレックスを中心に育成の環境を整えてきた成果であり、アフリカ・ネイションズカップ制覇はその時からの目標の1つだ。すでに今年のU-20W杯優勝など育成年代では見事な結果が出ているだけに、自国開催となる今回のアフリカ・ネイションズカップを自分たちの路線が正しいことを改めて証明する場としたいところだ。



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