今のアーセナルはプレミアを制した時と似てきた? レジェンドのキーオン氏もDNAが戻ってきたと手応え「今ほど強い姿は見たことがない」

プレミアで首位に立つアーセナル photo/Getty Images

レジェンドも絶賛する堅守

今季こそアーセナルはプレミアリーグのタイトルを奪還できるだろうか。今季は開幕から8勝1分1敗と安定したスタートを切り、現在2位マンチェスター・シティに6ポイント差をつけて首位に立っている。

何より頼もしいのが守備陣だ。ここまでリーグ戦10試合で失点を僅か3点に抑えていて、今のアーセナルは手堅い戦いで勝ち点を拾える。英『BBC』にて、クラブのレジェンドであるマーティン・キーオン氏もこの部分を評価。アーセナルのDNAが戻ってきたと現チームへの手応えを口にしている。

「今季のアーセナルは全コンペティションで黒星が1つしかなく、クリーンシートの数も最多だ。今のアーセナルはゴールを決めるのと同じくらい、守備にも情熱が注がれている。かつて見ていたものがまた戻ってきたんだ。かつては消えていたものがね。アーセナルは2度とこのDNAを失ってはならないよ。あまりにも長い間失っていたからね。それを保つ最良の方法は何かタイトルを勝ち取り、チーム全員を団結させることになる。それが未来を確かなものにしてくれる」

「アーセナルは過去4年間かなり安定した成績を残してきたが、今ほど強い姿は見たことがない。これはクラブが5年かけて組み立ててきたジグソーパズルのようなものだ。過去の優勝したシーズンと似ている。強固な守備に加え、中盤にも優れた基盤がある。アルテタはゆっくりとチームを組み上げてきた。中盤にはエゼも加わり、新たなセンターフォワードも獲得した。もちろんハフェルツとG・ジェズスにも復帰してほしいよ。欧州最高とまでは言わずとも、最高クラスのセンターバックコンビもいる。新加入のモスケラもそれと同じDNAを持つ選手だ。過去のバックアッパーに彼のような選手はいなかった」

「サイドバックはホワイトが負傷した時も、それに代わってティンバーが驚異的だ。左ではカラフィオーリとスケリーが争っている。彼らの前にいるスビメンディは欧州で見たどの選手よりも素晴らしい。ライスはまるで現代のブライアン・ロブソンさ。ピッチを縦横無尽に駆け回る。走行距離は驚異的で、パスの質も申し分ない。彼らに欠けているのはトロフィーだけだ。まだ何も勝ち取っていないし、シーズンはまだこれから。彼らには幸運も必要だ」

キーオン氏の言葉通り、選手層と守備の安定感は抜群だ。不安点があるとすれば、故障者も出ている攻撃面か。攻撃部分ではセットプレイが対戦相手の脅威となっているが、安定的に勝ち点を稼ぐためには流れの中からのゴールも重要だ。最前線のヴィクトル・ギェケレシュが離脱する中、安定して勝ち点を稼いでいけるだろうか。守備を固めてくる格下相手との対戦を取りこぼさないことも重要になる。



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