バイエルンが独走するのはブンデスにとって悪影響 マガトが警戒する“1強状態”「クオリティが徐々に低下している」

バイエルンは今季も絶好調 photo/Getty Images

ライバルのドルトムントにも頑張ってほしいところ

今月の代表マッチウィークも終了したが、ドイツ・ブンデスリーガは再開直後からビッグゲームが控えている。18日にバイエルンVSドルトムントの首位攻防戦が行われるのだ。

ここまでバイエルンは開幕6戦全勝、25ゴール3失点と驚異的な強さを見せている。2位ドルトムントも4勝2分と悪くないスタートだが、王者バイエルンの強さは普通ではない。

今回の直接対決もバイエルン有利と言えそうだが、バイエルンが勝ち続けるのも問題だと語るのはヴォルフスブルク、シャルケ、バイエルンなどで指揮官を務めてきたフェリックス・マガトだ。

マガトはブンデスリーガがバイエルンの1強状態になることを問題視していて、今回はドルトムントが勝った方が良いとの見解を示している。

「バイエルンは今季も非常に良いスタートを切っていて、明らかな優勝候補だ。しかし、リーグ全体にとってはドルトムント勝利が最善だろう。特定のチームが常に勝利を収めるというのは、良いことではない。100%の力を発揮しなくても勝てるという状況もだ。それはバイエルンにとっても良くないことだ。リーグ戦で毎週のようにハイレベルなチャレンジがないと、CLで欧州のトップチーム相手にいきなりハイパフォーマンスを発揮するのが難しくなるからだ」

「国内でバイエルンと他クラブの差が開きすぎていると何度も警告してきた。バイエルンはドイツ国内で強力な競争相手を必要としているのだ。これはリーグの面白さを高めると同時に、他のドイツのクラブが欧州カップ戦で戦えるようにするためでもある。しかし近年はバイエルンを除く全てのチームがベストプレイヤーの売却を続けていて、結果的にクオリティが徐々に低下している」

もちろんバイエルンの努力も称えるべきではあるが、確かにリーグバランスは重要だ。今回ドルトムントが勝てば優勝争いが少し面白くなってくるが、ドルトムントは意地を見せられるだろうか。

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