W杯の“64カ国制”は試合の質低下を招くだけ? 元ドイツ代表監督レーヴ氏は大反対「人々が見たいのはトップクラスの試合」

ドイツ代表を指揮してきたレーヴ photo/Getty Images

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試合数も多くなりすぎる

2026ワールドカップから出場国が従来の32カ国から48カ国に増加することになるが、FIFAはまだ拡大するつもりなのだろうか。現在は2030年大会で64カ国に増加するアイディアが噂されていて、これがサッカー界で注目を集めている。

64カ国制の場合、グループを作りやすいのは確かだ。従来の1組4チームとし、それを16グループ作るやり方となるだろう。各グループ上位2チームが決勝トーナメント進出とすれば、ベスト32へ絞るやり方はシンプルとなる。

ただ、当然ながら試合数は増える。このやり方ならば合計128試合を行うことになり、さすがに多すぎるだろうか。
『Transfermarkt』によると、元ドイツ代表監督ヨアヒム・レーヴ氏はこのアイディアに反対の姿勢を示している。試合数が多すぎることもそうだが、出場ラインが甘くなりすぎてクオリティの低いチームも出場できることになってしまうからだ。

「監督の立場として、これには反対だ。選手のコンディションが常に最優先なのだから、さすがにやりすぎだと思う。48チームという規模でも、全体としてすでに試合の質低下を招いていると思う。小規模な国を軽視するつもりはないが、W杯やEUROはトップクラスの試合で成り立っている。人々が見たいのはトップクラスの試合なんだ。64チーム制では日程消化に5、6週間はかかるだろうし、全く意味がない」

まずは48チーム制の2026年大会がどうなるかだが、思わぬ大差がつくゲームも増えるかもしれない。64チーム制ならば各大陸予選もほとんど意味のないものとなってしまうため、このあたりも難しいところだ。

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