古橋がまだイングランド2部で“枠内シュートゼロ”の大苦戦 プレミア昇格を狙うバーミンガムが抱える攻撃の問題

バーミンガムに加わった古橋(右) photo/Getty Images

開幕5試合でチームも4ゴールのみ

昨季はイングランド3部のリーグ1で勝ち点111を稼ぎ、圧倒的な力で2部昇格を決めたバーミンガム・シティFC。しかし、2部のプレミア・チャンピオンシップからは一気にレベルが上がる。

バーミンガムとしては一気にプレミア昇格を狙いたいところだろうが、ここまでプレミア・チャンピオンシップでは開幕5試合で2勝1分2敗と渋いスタートだ。現在は11位となっているが、何よりの懸念材料が4ゴールしか奪えていない攻撃陣だ。

今夏にバーミンガムはレンヌからFW古橋亨梧、ブレーメンからFWマーヴィン・ドゥクシュ、パトリック・ロバーツら攻撃陣を積極的に補強してきただけに、5試合で4ゴールは物足りない。

もちろんFWだけに責任があるわけではなく、英『Football League World』はチーム全体でのチャンスメイクに問題があると指摘。チャンスの質が悪いことで、FWが良い状態でシュートを打てていないのだ。

直近3試合は特に寂しいものとなっており、1-0で勝ったオックスフォード戦は枠内シュート1本、0-2で敗れた次のレスター・シティ戦も枠内シュート1本、0-1で敗れた13日のストーク・シティ戦に至っては枠内シュート0だ。これでは点が入るはずもない。

古橋も苦戦していて、ここまで古橋がリーグ戦で放ったシュート7本のうち枠に飛んだのは0だ。リーグ杯では1ゴールを決めたが、リーグ戦では結果が出ていない。

同メディアも今夏の補強から、なぜこんなチャンスが作れないのかと戸惑い気味だ。

「この夏に攻撃に多額の投資をしたチームにとって、間違いなく懸念事項だ。ストーク戦では4-2-3-1を採用し、ジェイ・スタンスフィールドを最前線に、グレイ、ロバーツをサイドに配置。トミー・ドイルを10番で起用した。ベンチにはドゥクシュ、古橋、ルイス・クーマス、リンドン・ダイクスといった選手が控えていたから、攻撃の選択肢が不足しているわけではない。だからこそ、ゴール前での迫力がないのは不可解なのだ。そして驚くべきは、古橋が5試合でまだ枠内シュートを1本も記録していないことだ」

「バーミンガムが昇格争いに絡みたいなら、監督のクリス・デイビスはFW陣がもっとゴールを狙えるようスタイルを見つけていかないといけない。次の対戦相手はホームでのスウォンジー戦で、ホームサポーターの後押しを受けてゴール前で成功を収めてほしい」

チームにはMF岩田智輝、藤本寛也もおり、日本のサッカーファンとしてもバーミンガムの昇格が見たいところだろう。しかし立ち上がりは静かなものとなっていて、攻撃力アップが絶対条件だ。



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