サウジではアル・ヒラルVSマンCが視聴率77.8%など、今夏のCWCは世界で“27億人”も視聴 FIFAが掴んだ手応え「期待を上回る成果だった」

大会を制したのはチェルシー photo/Getty Images

選手の負担は増したが……

今夏にアメリカで開催されたクラブワールドカップ2025(CWC)に関しては、様々な意見があった。出場チーム数が32まで拡大し、試合数が増加。ただでさえ過密日程が問題視される中、32チーム制のCWCは選手たちにさらなる負担を強いることになる。さらに夏のアメリカは酷暑で、これも選手たちを苦しめることになった。

しかし、FIFA側としては成功なのだろう。スペイン『MARCA』によると、今夏のCWCは世界で実に27億人も視聴したという。スペインでは2400万人、イタリアは2800万人、ブラジルは1億3100万人も記録したとか。

欧州勢に比べると南米、アジアなど他大陸のクラブはモチベーションもかなり高く、特にブラジル勢は決勝トーナメントにパルメイラス、ボタフォゴ、フラメンゴ、フルミネンセの4チームを送り込むなど盛り上がった。空席が目立つと言われたスタジアムでも、ブラジルサポーターの熱気は凄まじいものがあった。大会の主役だったと言っていいだろう。

また、ベスト16でマンチェスター・シティを撃破したサウジアラビアのアル・ヒラルも母国を熱狂させた。サウジアラビアではマンCとの一戦が77.8%もの視聴率を記録したと紹介されていて、サウジアラビア国民にとって特別なゲームとなった。

FIFAのマティアス・グラフストロム事務総長はこの結果を受け、大会が成功だったと満足げだ。

「全米のスタジアムの素晴らしい雰囲気から、世界中で27億人も視聴したことまで、今大会は期待を上回る成果だった。FIFAはこの大会を世界に届けると約束し、世界がそれを受け入れたのだ」

大会の公式SNSアカウントのフォロワー数も900万人に達し、今大会でCWCの存在が世界にアピールされたことは間違いない。選手の負担軽減は大きなテーマだが、FIFAにとっては大成功と言えるか。



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