柔道世界選手権 阿部詩が5度目の優勝で涙 パリ五輪敗戦から復活「すごく苦しい1年だった」「物語がまた始まった」

兄の悔しい思いを背負って優勝した詩 photo/Getty Images

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日本女子2位の優勝回数

柔道の世界選手権第2日が行われ、パリ五輪代表で女子52キロ級の阿部詩が5度目の優勝を飾り、谷亮子さんの7度に次ぐ日本女子2位の記録を達成した。

初戦となった2回戦を内股で一本勝ちして迎えた3回戦は、パリ五輪銅メダリストのアマンディーヌ・ブシャールとの激闘。延長戦の末に反則勝ちで制し、駒を一つ上に進めた。

続く準々決勝では、出口ケリーを小外刈りで破り、準決勝はマシャ・バルハウスに袖つり込み腰で一本勝ちと勢いに乗り、決勝ではパリ五輪銀メダルリストのディストリア・クラスニチに残り57秒で、膝をついた状態から豪快な背負い投げで一本勝ちを奪った。
試合後には笑顔と歓喜の涙も見せた阿部。「すごく苦しい1年だった。自分の強い意思を持ってできたことがこの結果につながったと思う。まだまだ道は続くので、もっと頑張らないといけない。阿部詩という物語がまた始まった」と喜びを語った。

ちなみに兄の一二三は、準々決勝でタジキスタンの選手にまさの一本負け。敗者復活戦は勝ち上がり、3位決定戦を制して銅メダルを獲得した。

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