アーセナル、101年ぶりの屈辱 リーグ戦二桁得点者ゼロで浮き彫りとなった“9番”問題

ストライカー補強が来季の鍵を握るか Photo/Getty Images

優勝へ向け補強は「必須」

今季のアーセナルにとって、驚くべき数字が歴史に刻まれてしまった。実に101年ぶりにリーグで二桁得点を挙げた選手が1人もいなかったのである。最多得点者はカイ・ハフェルツの9ゴール。続くのはガブリエウ・マルティネッリとレアンドロ・トロサールで、それぞれ8ゴールに終わった。

3季連続で2位フィニッシュしたアーセナルにとって、この数字は看過できない。特にストライカーの得点力不足は明確な課題となっており、リーグ制覇を本気で狙うのであれば“9番”の補強は避けて通れない状況である。

現在、RBライプツィヒ所属のベンジャミン・シェシュコ獲得の噂が取り沙汰されている。194cmの長身を活かした空中戦と、裏抜けのスピードを兼ね備える22歳の逸材で、将来性は申し分ない。ただし、アーセナルが求めるのは「即戦力」でもある。経験不足を不安視する声もあり、より実績あるストライカーへの関心が高まっているという。

実際、得点王争いの常連であるアーリング・ハーランドやモハメド・サラーのような圧倒的スコアラーの存在が、他クラブの強さの象徴となっている。アーセナルが優勝を狙うには、1シーズンで15~20ゴール以上を確実に計算できる点取り屋の存在が不可欠である。

昨季の戦いで浮き彫りとなったのは、堅実な守備と組織的な中盤に比して、フィニッシュの精度と迫力が乏しかった点だ。現有戦力の底上げと並行し、前線にインパクトを加える補強が成功するかどうかが、アルテタ体制における真の飛躍のカギを握っている。

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