「ちゃんと歩けるようになるかもわからなかった」 約9カ月ぶりに帰ってきた鉄人ミルナーは来季24シーズン連続でのプレミア出場を目指す

最終節で復帰を果たしたミルナー photo/Getty Images

昨年9月から欠場していた

ブライトンでプレイするMFジェイムズ・ミルナー(39)は怪我に悩まされた今シーズンを振り返った。英『The Guardian』が報じている。

今シーズンの開幕戦にスタメン出場を果たした同選手はマンチェスター・ユナイテッドのレジェンド、ライアン・ギグス氏の記録を超えて23シーズン連続でのプレミアリーグ出場という偉業を達成した。

しかし、鉄人とも呼ばれる大ベテランは第3節のアーセナル戦で負傷。当初は12月初旬の復帰予定だったが、同メディアによると膝の手術中に神経損傷を負ってしまい、数カ月の間足を動かずこともできず。サッカーへの復帰だけではなく、通常の生活に戻れるかどうかの不安にも襲われたという。

「手術後、足もつま先も上げることができなかった。12月31日は、私が初めて生命の兆しを見た日だった。それは年齢によるものではなかった。それは、何千人に1人くらいの確率で起こる、ちょっとした不運だったんだ」

「復帰できない可能性もあった。サッカーどころかちゃんと歩けるようになるかもわからなかった。このような状況から戻ってこられる人は、そうはいないと思う。医療スタッフは素晴らしい働きをしてくれた。ショーン・ドゥーガン(ブライトンの理学療法士)は本当に素晴らしい。私たちは懸命に努力し、その努力が報われた。再びピッチに立つことができたことで、すべての苦労が報われたと思う」

壮絶な復帰劇を明かしたミルナー。医師から引退を勧められたことはあったかと聞かれると、「誰も引退を勧めなかった。もちろん、復帰できるかどうか疑問視する人もいたが、引退を勧める人はいなかった。このような経験をした人は多くないし、私の年齢を考えると復帰できる可能性は極めて低かった。しかし、それが私を最も突き動かした要因の一つだったと思う」とも語っている。

最終節のトッテナム戦で約9カ月ぶりに復帰を果たした鉄人は「プレイを続けたい。あと1年は間違いなくプレイできる」と来シーズンの現役続行にも意欲的だ。現行契約は今夏限りとなっているが、ミルナーはブライトンの契約状況について「クラブと交渉中で、ほぼ合意に近づいている。ここに残ってチームの一員として、仲間たちを助けられることは嬉しいことだ」と語っており、延長を示唆した。

ここまでプレミアリーグ通算638試合に出場するミルナー。大怪我を乗り越えた鉄人は来年1月には40歳を迎えるが、24シーズン連続でのプレミア出場を目指している。

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