元WBC世界バンタム級王者・山中慎介氏、もしネリに勝っていたら「次が井上尚弥だった」とニアミスを回顧 幻の対戦が「見てみたかった」と竹原慎二氏も唸る

具志堅用高氏に次ぐ12度の防衛記録を持つ山中氏 photo/Getty Images

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本人には対戦が予告されていた

プロボクシング元WBC世界バンタム級王者・山中慎介氏が、元WBAミドル級王者・竹原慎二氏のYouTubeチャンネル「竹原テレビ」に出演し、自身のキャリアを振り返った。その中で、ボクシング界の中心人物、モンスター井上尚弥との逸話も飛び出した。

動画は竹原氏が常連の都内の居酒屋で撮影。山中氏が小中学校時代には野球をしていたことや、高校時代にボクシングを始めたことや大学時代の話、プロになり昔と現代の王座防衛に関する価値観の違いや、ファイトマネーの違いなどがざっくばらんに語られた。

そしてボクシングの話をする上で避けられないのが、やはり井上尚弥について。彼の強さが話題になると、同じバンタム級だった山中氏が、彼のスピードが並外れている点を指摘した。山中氏が実際にリング上で井上と対峙した経験はないものの、スパーリング経験のあるボクサーたちに話を聞けば、皆が口を揃えて速さに言及する事実を明かした。
その上で、山中氏は「ネリに勝って13度目の防衛に成功してたら次が井上尚弥だったっていう」と世間には広く知られていない事実を口にした。「そこはやっぱり時の運っていうのもありますし、井上尚弥選手もやっぱりスーパーフライで体重がきつかったんで」と対戦の可能性が十分あったことを回顧した。

実はこの二人に対戦の可能性があった事実は、以前も明らかになっていた。井上が昨年2月に山中氏と福岡市内で行われたトークイベントに出席した際、17年にWBC世界バンタム級王者だった山中氏に挑戦する計画があったと打ち明けたのだ。

井上は「僕がスーパーフライ級からバンタム級に階級を上げる際、山中さんの引退試合で僕とやるっていう話があったんですよ」と裏話を語ると、山中氏も「それを言うなら、まだ僕が12回目の防衛戦をする前に、練習中に本田会長から『14回目の防衛戦は井上尚弥だから』みたいな感じで言われた」とどちらの陣営も意識し合っていたことが話題となった。

山中氏はその後「負けといてよかった」と付け足して謙遜したものの、ボクシング界のスーパースター同士の対戦がもし実現したら、歴史に残る試合となったことだろう。話を聞いていた竹原氏も「二人の対戦を見てみたかった」と残念がった。

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