批判集中していたMFは今やマンUの重要人物に EL制覇の鍵を握る1人は復活したベテランか 「ヨーロッパリーグでも外せない存在であり続けている」

調子をあげてきているカゼミロ photo/Getty Images

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ファーディナンドらが称賛

EL準決勝1stレグでアスレティック・ビルバオと対戦し、3-0の快勝を飾ったマンチェスター・ユナイテッド。

35分にビルバオのDFダニエル・ビビアンが退場し、数的有利な状況になったこともユナイテッドにとっては大きかったが、敵地で行われた1stレグで決勝進出を大きく手繰り寄せる先勝を収めた。

そんなこの試合で称賛を集めている1人が、先制ゴールを決めたMFカゼミロだ。33歳となったベテランMFは今季批判を集めることも少なくなかったが、シーズン終盤でその存在感は増している。
ユナイテッドOBであるリオ・ファーディナンド氏はビルバオ戦の後、『TNT Sports』にて「カゼミロはミスを一切していないと思う。今夜は素晴らしいプレイをしている。非常に規律正しいプレイだった。人々は彼を追い出そうとしている。彼の足はもうダメになった、などと話している。でも、彼が彼らに必要とされたときに、彼はその存在を際立たせたんだ。彼はこのチームを指導しており、彼らにとって今シーズン最大の瞬間だ」と、復活したMFを称賛した。

また同じくユナイテッドOBであるロビー・サヴェージ氏は「彼は今、よりゲームに集中しており、自分が何をすべきか分かっている。彼が何度もボールに触れるようなプレイをするのではなく、今はほとんどの場合、正しい方向を向いていると思う」と語っており、役割の変化がカゼミロ本来の良さを引き出していると語った。

英『Manchester Evening News』はこの日のカゼミロにヨロ、マグワイア、ブルーノ・フェルナンデスと並びチーム最高点となる「8点」をつけており、「前半30分は2人分の役割をこなし、最後はヘディングで大きなゴールを決めた。ヨーロッパリーグでも外せない存在であり続けている」と評した。

リーグ戦では14位と今シーズンも苦戦しているユナイテッドだが、ELでは結果を残しており、決勝進出も近づいている。ELで優勝できれば、来シーズンのCL出場権を獲得でき、今夏の補強戦略にも大きな影響を及ぼすだろう。

まだ2ndレグを残すため、気は抜けないが、カゼミロはユナイテッドEL制覇の鍵を握る選手の1人となりそうだ。


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