ペップとクロップの違いは “共感力” 2人の名将の下でプレイしたゲッツェが語る 「ペップは試合に集中し、自分のプラン以外の選手のことは考えていない」

バイエルンに移籍しても楽しそうに話すゲッツェとクロップ photo/Getty Images

ドイツ、イングランドで数々の名勝負を

バイエルンとドルトムント、マンチェスター・シティとリヴァプール。リーグを変えながらも数々の名勝負を生み出してきた2人の名将。ペップ・グアルディオラとユルゲン・クロップ。

近年のヨーロッパサッカーを引っ張ってきた2人の名将について、英『GIVEMESPORT』で語ったのは元ドイツ代表マリオ・ゲッツェだ。2009年、ゲッツェをドルトムントのトップチームに昇格させたのがクロップだ。その後香川真司らと共に2回のリーグ優勝を飾り、クロップ・ドルトムントの中心的役割を担った。

2013年には当時指揮官だったペップの下でプレイすることを熱望し、ライバルのバイエルンに移籍。バイエルンでは3回のリーグ優勝やクラブW杯優勝も経験するが、ペップの下では伸び悩んでしまい、2016年にはドルトムントへの復帰を果たしている。そんな2人の名将の下でプレイしたゲッツェは2人を「私のキャリアの中でも最も重要な監督であり、人物だ」と前置きし、2人の違いについて話している。
「ペップ・グアルディオラは技術的に最高の監督の一人で、(彼の下でプレイすることは)とてつもなく豊かなものだった。でもペップは試合に集中し、自分のプラン以外の選手のことは考えていないような気がしていた。共感力はそれほど大きなものではなかった。それは私にとって簡単ではなかったんだ。なぜならサッカー選手の父親のような存在だったクロップのもとで育ったからね。ペップは全く違った。ワールドクラスのコーチには共感力が必要だ。すべてのアスリートは人間であり、戦術と共感力の両方を兼ね備えていなければならない」

ピッチ内での戦術面やサッカーについてのアプローチが多かったペップと父親のようにピッチ内外、そしてプライベートなことまで手厚くサポートしてくれるクロップとの乖離がバイエルンでうまくいかなかった要因の1つかもしれないと語るゲッツェ。これはどちらがいい監督というわけでもなく、その監督のスタイルや選手との相性によるものなのだろう。

2016年にドルトムントに復帰したゲッツェだが、怪我に悩まされることが多く、2020年にはPSVに完全移籍を果たした。その後、活躍の舞台を再びドイツに戻し、2022年からは長谷部誠も所属するフランクフルトでプレイしており、今季は公式戦40試合に出場して4ゴール4アシストをマークしている。

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