CL決勝で¨白い巨人¨レアルに挑むドルトムント キーマンはレジェンドMFロイス

ドルトムントのマルコ・ロイス photo/Getty Images

27年ぶりの優勝なるか

7日(現地時間)、ボルシア・ドルトムントはパリ・サンジェルマンとのUEFAチャンピオンズリーグ準決勝2ndレグに1-0で勝利し、決勝進出を決めた。6月1日にウェンブリースタジアムで行われる決勝では、レアル・マドリードと対戦する。

その決勝で戦うレアルは、大会最多14回の優勝を誇る¨ラスボス¨のような存在であり、勝つのは決して容易ではないだろう。しかし、バイエルン・ミュンヘンのOBで現在は解説者を務めているディートマー・ハマン氏は過去の実績よりも現在の勢いが1発勝負の決勝では重要であり、その点ではドルトムントにも優勝のチャンスはあるとイギリスの衛星放送『SKY』のウェブ版コラムで主張している。

「私は、ドルトムントの試合から彼らのハングリー精神や強い意志を感じた。今の彼らを倒せるチームがいるとは思えない。優れたタレントがそれほど多く揃っているわけではないチームが団結して勝ち上がって行くことは、いつだって嬉しい出来事だ。決勝でもドルトムントには大きなチャンスがあるだろう」
また、ドルトムントにとっては、今季限りでの退団が発表されたマルコ・ロイスの存在が優勝に向けて大きな役割を果たすことになるとハマン氏は予想している。

「今の状況は、ユップ・ハインケスがバイエルンの監督を退いた2013年の頃と似ている。当時はOBである私自身の中にも『ユップのために全てを出しきって彼とお別れがしたい』という気持ちがあった。そういうことはいつも起きるわけではない。私は、ロイスが似たような効果をドルトムントにもたらすと思う」

ドルトムントの下部組織出身で、アーレン、ボルシアMGを経て2012年1月から同クラブに在籍しているロイスは、マッツ・フンメルスと並ぶクラブの象徴的存在。このレジェンドを最高の形で送り出してあげたいというチームの思いが、チャンピオンズリーグ決勝の舞台で8連勝中のレアルを破る原動力となるかもしれないというのがハマン氏の見立てのようだ。

果たしてドルトムントは1996-97シーズン以来の欧州制覇を達成できるのだろうか。

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