かつての天才が誓う華麗なる復活劇 表舞台から姿を消したデル・アリが目指す2026年W杯への道

現在はリハビリ中のアリ photo/Getty Images

現在はリハビリ中

現在、怪我で離脱中のエヴァートンに所属するMFデル・アリは復帰を目指す中、大きな野望を口にした。

MKドンズでプロキャリアをスタートさせた同選手は2015-16シーズンよりトッテナムでプレイ。瞬く間に脚光を浴びた同選手は年間ベストイレブンや最優秀若手選手賞を獲得。イングランド代表では10番を背負うこともあり、世界最高の選手へと成長することが期待された。

しかし負傷や指揮官の交代により、少しずつ調子を落としていった。ジョゼ・モウリーニョやアントニオ・コンテ政権には出場機会を失ってしまい、2022年1月にエヴァートンへ移籍を果たす。しかしかつての輝きはここでも取り戻せず、昨シーズンはベシクタシュへレンタル移籍をしていた。
今シーズンからはエヴァートンに復帰をしているものの、怪我の影響でプレイできておらず現在も復帰に向けてリハビリ中だ。表舞台から姿を消してしまったアリだが、英『Sky Sports』の「Monday Night Football」に出演し、2026年のW杯にイングランド代表として出場するのが目標だと語った。

「携帯電話でリマインダーを設定することができる。私は毎日11時に2026年W杯というリマインダーを設定している。それが今の私の目標だ。みんなは『彼は1年間プレイしていない』と言うだろう。でも自分のレベルがどこにあるかは分かっている」

長らくピッチからは離れているアリだが、再びイングランド代表でプレイすることを夢見ており、2026年のW杯に照準を合わせているようだ。今夏にはエヴァートンと契約満了となるアリだが、新天地について尋ねられると、「今の目標はW杯だけ。今は怪我をしていて、エヴァートンと契約している」とコメント。さらに続けて、「今は一日一日を大切にして、怪我をしっかり治し、夏が終わったら最高のコンディションにすることだ。シーズン終了間際に本格的なトレーニングをすることになるので、腹立たしいが、急ぐわけにはいかない」と、復帰に向けて取り組んでいることを語った。

睡眠薬中毒になっていたことや壮絶な生い立ちを告白したことでも話題となったアリ。将来を嘱望されたかつての天才は今や28歳になった。2026年のW杯を目指すアリの復活劇に注目だ。

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