長いトンネルを抜け出せる日は来るのか…… レンタル先のウェストハムでも苦戦続きのK・フィリップス

投入後、3失点を許してしまった photo/Getty Images

チームも逆転負け

現在マンチェスター・シティからウェストハムにレンタル移籍中のMFカルヴィン・フィリップスは未だに長いトンネルの中にいるようだ。

プレミアリーグ第30節でニューカッスルと対戦したウェストハム。先制ゴールを許すも前半のうちに逆転に成功。後半開始早々にさらに1点を決め、2点にリードを広げた。その後、ニューカッスルの猛攻を受けていたウェストハムは68分に守備的MFフィリップスを投入。

試合を落ち着かせ、ニューカッスルの猛攻に耐えるための交代ではあったが、77分PA内でゴードンに奪われたボールを再び奪い返そうとし、痛恨のファール。このPKを決められ、流れは一気にニューカッスルモードに。攻勢を強めるニューカッスルは83分と90分にもゴールを決め、逆転勝利を飾った。
結果論ではあり、その前からピンチだったウェストハムだが、相手に再び流れを作られるきっかけとなったPKを与えてしまったフィリプス。またハーヴィー・バーンズによる決勝点もフィリップスがかわされてシュートを打たれている。2点のリードがありながらも終盤に逆転を許したウェストハムの指揮官デイビッド・モイーズは交代が「明らかにうまくいかなかった」とコメントし、交代の意図を語った。

「実際、3-1で勝っていたあの時、ニューカッスルの方がいいチームだと思っていたし、今もそうだ。中盤の選手を増やせば、ピッチ中央でのコントロールがもっとできるだろうと思っていた。でも明らかにそれはうまくいかなかった。私たちは、安定して自分たちの力を発揮できる守備組織を必要としていた。我々は(フィリップスの加入による)変化によってそれを見つけようとした。我々にもっと構造を与え、もう少し組織的にしてくれるものを見つけようとした」(英『THE Sun』より)

モイーズはあくまでもフィリップスのせいではなく、自身の交代による決断を反省している。しかし、ウェストハム加入後、本来のパフォーマンスから程遠い出来を見せている同選手にファンは厳しい視線を送っており、「史上最悪のローン」とまで言われている。

昨シーズンから加入したシティでは思うようなパフォーマンスを残すことができず、今冬に出場機会を求めてウェストハムにレンタル移籍を果たしたフィリップス。もがき続ける同選手が長いトンネルを抜け出せる日は来るのだろうか。

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