VARはまだまだ不完全 プレミアリーグが改善を検討している2点とは

ディアスのゴールは取り消されてしまった photo/Getty Images

今季もまた誤審が発生

プレミアリーグにVARが導入されて5シーズン目となるが、いまだに同システムにまつわる問題や議論は後を絶たない。判定の正確さの問題や、プレイが止まるといった面での問題が未だに議論されており、なかには廃止すべきだという声もある。

実際、VARが導入されたあとも誤審がなくなったわけではない。今季も誤審がいくつか発生している。第7節リヴァプールVSトッテナムの一戦では、ルイス・ディアスのゴールがオンサイドであったと判定されたにもかかわらず、VAR担当と主審のコミュニケーションのすれ違いからオフサイドとされ、ゴールが取り消されている。結果、勝敗に影響してしまった。

その他、第11節ニューカッスルVSアーセナルでも、アンソニー・ゴードンの得点につながるまでの一連のプレイに疑惑があった。リヴァプールのユルゲン・クロップ監督やアーセナルのミケル・アルテタ監督はこれらの判定に抗議し、VARを批判する声明を発表。これも物議を醸した。
これらの事件を受けて、プレミアリーグのフットボール部門の責任者であるトニー・スコールズ氏も、VARに修正の余地がまだあることを認めたようだ。英『Daily Mail』が伝えている。

プレミアリーグが改善したいと考えているのは、VAR介入後に審判が判断を下すまでにかかる時間、および介入したあとにスタジアムのファンに伝えるということだ。

「レビューに時間がかかりすぎていて、ゲームの流れに影響を与えている。私たちはそのことと、常に正確性を維持しながらレビューの速度を向上させる必要性を認識しています」

「VARが不十分な2番目の領域は、サポーターのスタジアム内での経験です。それは十分とは言えません。現時点ではIFAB(国際サッカー評議会)の制約を受けていて、VARのプロセス中とVAR後のプロセスの両方で、何を言っていいか、何を言ってはいけないかのルールが非常に明確になっています。音声を使用できないこと、再生できないことは明らかです」

「我々は旅の途中にいて、私が思い描く個人的な見解ではいつかはその時がくるでしょうが、ビデオと音声の両方がライブで報じられ、そのあとに決定を説明するために再生されるというものです」

結局、現状では判定はクローズドな状態にあり、ファンは何が起こったのか正確に知ることができない。ラグビーなどの競技では、主審がスタジアムのファンに向けて説明を行うのが普通であり、こういった点はすぐにでも改善できる。VARを受け入れてもらうためにも、より判定の透明性を高めていく必要があるだろう。

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