最後まで見えなかった本物のサムライブルー イラン戦でも「日本がボール支配率58%を記録していたが……」

ベスト8でアジアカップを去る日本代表 photo/Getty Images

優勝候補と呼ばれてきたが……

優勝候補の一角としてアジアカップ2023に臨んだ森保ジャパンだが、結果はベスト8敗退だった。

準々決勝で対戦したイラン代表もアジアを代表する強豪ではあるが、今大会の日本は大会を通してずっと不安定なところがあった。

まず、クリーンシートがゼロだ。セットプレイを中心にバタバタした守備が目立ち、ベトナムやバーレーンといった格下相手も無失点に抑えることができなかった。
100%の戦いではない中でベスト8まで勝ち進んだものの、『ESPN』は最後まで本来のサムライブルーが見られなかったと今大会の日本を総括する。現在のアジアで最強と考えられてきただけに、ベスト8敗退には世界も驚いたか。

「アジアカップが進む中で本物の日本が見られるのを待っているような感覚があったが、それは誤りだった。彼らは運と純粋な才能に乗って勝利を収めてきたが、説得力はなかった。クリーンシートも達成できなかった」

「イラン戦の最終データでは、日本がボール支配率58%を記録している。しかし、42%のボール支配率だったイランのアクションの方がはるかに意味があった。日本は多くの人が期待していた姿ではなかった」

最近は親善試合で結果が出ていただけに、怒涛のゴールラッシュでアジアを制するシナリオも期待されたが、アジアカップはそれほど甘いものではなかった。連勝続きだった親善試合の夢から覚め、日本は2026年のワールドカップへ新たなスタートを切る。

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