イングランド“黄金世代”の呼び名がダメだった? ランパードは「ピルロやジダンのいたイタリアやフランスも同じだった」

2006W杯でもイングランドは期待されていたが…… photo/Getty Images

期待が大きすぎたか

21世紀のイングランド代表を語るうえで欠かせないのが、2000年代の黄金世代だろう。デイビッド・ベッカム、スティーブン・ジェラード、フランク・ランパード、ウェイン・ルーニー、マイケル・オーウェン、ジョン・テリー、リオ・ファーディナンド、アシュリー・コールなど、タレントを挙げればキリがない。

ただ、期待された黄金世代も無冠に終わった。EURO2004、2006年のワールドカップも夢半ばで敗れてしまい、その後悔は今でも語られる。

当時の世代の中心メンバーでもあったランパードは、黄金世代との呼び名が良くなかったと振り返る。自身も2006年のワールドカップ敗退時は批判を受けたようで、期待が大きくなりすぎていたのかもしれない。
「ワールドカップで敗退してからの約6か月間、私たちは何かと批判されたよ。どこへ行っても、私やジョン(テリー)、アシュリー(コール)は、お前たちのせいだと怒鳴られた。とにかく、黄金世代という名前はナンセンスだったね。あのチームも何人か良い選手はいたけど、それはアンドレア・ピルロやジネディーヌ・ジダンを擁するイタリアやフランスも同じだったからね」(英『The Sun』より)。

ランパードが挙げたイタリアとフランスは2006年大会のファイナルで激突し、イタリアが制している。確かに黄金世代という呼び名は、当時のイタリアやフランスにもふさわしいものだったかもしれない。

現在のイングランド代表もハリー・ケインやジュード・ベリンガムを中心にタレントが揃っており、新・黄金世代なんて期待もある。今夏のEURO2024でも優勝候補の一角に挙げられるが、過度な期待は余計なプレッシャーになるだけかもしれない。

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