ブライトンがまた10代の有望株を確保 積極的な若手発掘こそ強さの理由「ほとんどのクラブはリスクを負いたくない」

ブライトンが獲得したバルコ photo/Getty Images

南米からの引き抜きもかなり積極的

今月20日、ブライトンはアルゼンチンのボカ・ジュニアーズから19歳のDFバレンティン・バルコとの契約を発表した。

19歳ながらU-23アルゼンチン代表でのプレイ歴もあるレフトバックで、こうした若手発掘の点においてブライトンの動きは早い。

同じく今月にはルーマニアのFCファルルでプレイしてきた18歳のU-21ルーマニア代表FWアドリアン・マッギルの獲得もまとめている。こちらは右のウイングを本職とするアタッカーで、18歳ながらトップチームで出番を得ていた注目株だ。
英『The Guardian』は、ブライトンが失敗を恐れることなく若手発掘に力を入れている点を評価しており、代理人のマティアス・リップマン氏は南米からのタレント引き抜きも素早いとブライトンの動きを称える。

「ここ南米には大きなチャンスがあり、ブライトンはこれを非常に早くから理解していた。他にも関心を示すクラブはあるが、ほとんどのクラブはリスクを負いたくなかったり、環境への適応がうまくいかないのではないかと恐れているため、南米のクラブと直接取引することに依然として消極的だ。彼らは選手が別のクラブで成長してから、プレミアリーグに出場する準備ができているかどうかを評価する傾向にあるんだ」

南米から引き抜いた例では、2021年にエクアドルのインデペンディエンテからMFモイセス・カイセド、2019年にアルゼンチンのアルヘンティノスからMFアレクシス・マクアリスターを獲得したことが記憶に新しい。

2人の才能は本物で、現在はカイセドがチェルシー、マクアリスターがリヴァプールでプレイしている。優秀な若手を引き抜き、ビッグクラブへ売却する流れはブライトンにとって理想のビジネスモデルでもある。

現在は2022年にアルゼンチンのロサリオ・セントラルから獲得した19歳の攻撃的MFファクンド・ブオナノッテも出番を増やしており、こうした若手発掘が近年の成功に繋がっているのは間違いない。

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