歴史を作ったレジェンドに別れ……  “川崎一筋15年”のDF登里がC大阪へ完全移籍

C大阪への移籍が決まったDF登里 photo/Getty Images

数々のタイトルに貢献

川崎フロンターレは6日、DF登里享平(33)がセレッソ大阪に完全移籍をすることを発表した。

登里は2009年に川崎に入団。そこから15年間、川崎一筋でプレイしてきた。4度のリーグ優勝や2回の天皇杯優勝など、クラブの輝かしい歴史の一部を長年支えてきたレジェンドだ。

川崎では380試合に出場し、11得点をマーク。ピッチ内だけではなく、ムードメイカーとしてピッチ外でも存在感のある選手であった。
川崎の顔とも言える登里の移籍に、クラブの公式Xは「今のフロンターレがあるのは、間違いなくノボリの力があってこそ。ピッチでも、それ以外でも、クラブにとって唯一無二の存在でした。とても寂しいです。ノボリ、2009年から15年間、本当に本当にありがとう」と綴っており、同選手への感謝を言葉にしている。

新天地への移籍を決断した登里は川崎のクラブ公式を通じて、次のようにコメントしている。

「はじめに、能登半島地震によりお亡くなりになられた方々に深く哀悼の意を表すると共に、被災された方、ご家族や関係者の皆様に心からお見舞い申し上げます。また、被災者の救済と被災地の復興支援のために尽力されている方々に深く敬意を表します。予断を許さない状況が続いていますが、被災地の皆様の安全と、一日も早い復興をお祈り申し上げます」

「フロンターレを愛する皆様へ」

「この度セレッソ大阪へ移籍することを決断しました。
夢だったプロサッカー選手をスタートさせてくれたのも、成長させてくれたのも、優勝させてくれたのも、いろいろな景色を見させてくれたのも、すべてフロンターレです。日々高まるフロンターレへの思いや愛、まだまだフロンターレでやるべきこと、自分にしかできないこと、フロンターレを強く大きくしていくこと、それは自分の使命だと思っていました。これからも愛するフロンターレのために、そしていつかフロンターレで引退することもイメージできていました」

「ただ今回のオファーを頂き、キャリアを歩んでいくなかで自分に足りないものは何かなど、いろいろ考えました。慣れ親しんだ場所を離れることで、見えてくるもの、感じるもの、今の自分が想像できないようなものが、また新しい自分を発見させてくれるんじゃないか? それが人としても選手としても、さらに大きく成長させてくれるんじゃないか? と思い、この決断に至りました」

「この決断に対し、さまざまな思いや意見があると思いますが、それを上回る覚悟はできています。応援してくれなんて言えません。どうか見守ってくれたらうれしいです。この15年間、言葉や文章では伝えられないほどの幸せな時間を過ごしました。ファン、サポーターの方たちはもちろん、常に人に恵まれて、たくさんの大好きな人たちに出会いました。フロンターレで過ごした日々はかけがえのない宝物です。本当に感謝しかありません。本当に幸せでした」

「15年間愛してくれてありがとうございました」

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