“0勝3分6敗”からの華麗なる復活劇 マンUを3発粉砕したイラオラ流・ボーンマスが危険な集団に

調子を上げてきたボーンマス photo/Getty Images

イラオラのスタイルが浸透するまでに時間がかかった

11月11日に行われたプレミアリーグ第12節ではニューカッスルを2-0で撃破し、今月9日に行われた第16節ではマンチェスター・ユナイテッドを3-0で粉砕するなど、ボーンマスが調子を上げてきた。

ボーンマスは今季より41歳のスペイン人青年監督アンドニ・イラオラを招聘しており、イラオラは2020年から3年間指揮したスペインのラージョ・バジェカーノでも印象的な采配を見せていた注目の青年指揮官だ。

ただ、ボーンマスでの船出は厳しいものだった。開幕から9試合を戦い、0勝3分6敗と大きく出遅れたのだ。それでもフロントはイラオラ体制を我慢強く継続し、その成果が11月に入ったあたりから出始めた。10月末に行われた第10節のバーンリー戦で初勝利を飾ったところから、一気に4勝1分1敗とペースアップ。序盤の遅れを取り戻し、14位まで順位を上げた。
データサイト『WhoScored』もその戦いぶりと、イラオラ体制継続を選んだフロントの我慢を称えている。イラオラのスタイルが定着するまでには少し時間がかかってしまったが、それが徐々に形となってきたのだ。

「イラオラの下で物事がまとまるまでに時間がかかったが、12月のボーンマスは過去の姿と異なる。監督のアイディアが完全に定着し、アグレッシブなプレスを軸とした守備が機能。確かなフィニッシャーも見つかり、チームがここまで違って見えるとは驚きだ。彼らと対戦するのは悪夢だ。イラオラ率いるボーンマスとの90分間は、ノンストップでデュエルがあり、過酷なレースを走るようだ」

フィニッシャーとは、直近5試合で4ゴールを奪っているFWドミニク・ソランケのことだ。守備が安定し、ソランケがチャンスを沈めることで勝利への道が見えてきた。マンUの状態が上がっていないとはいえ、マンUから3ゴール奪っての勝利は注目に値する。年明けからのボーンマスは上位陣も警戒すべきチームとなりそうだ。

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