EURO開催国ドイツのグループ敗退もあり得る? スコットランド、ハンガリー、スイスは油断できぬ危険な相手だ

ドイツ代表を指揮するナーゲルスマン photo/Getty Images

厄介な組み合わせに

先日EURO2024組み合わせ抽選会が行われ、開催国のドイツ代表はスコットランド、ハンガリー、スイスと同組となった。死の組とまでは言えないが、3チームとも欧州の中堅集団と言える実力あるチームだ。開催国ドイツはホームサポーターの後押しがあるものの、油断できないグループと言えよう。

この組み合わせについて、ドイツ代表を指揮するユリアン・ナーゲルスマンは面白い組み合わせと感想を口にしている。

「とても面白いグループだと思う。特にスコットランドとの開幕戦は非常に感情的なものとなるだろう、彼らにも素晴らしいファンがいる。ハンガリーとスイスにはブンデスリーガでプレイする選手もいて、その中には一緒に仕事をしたことのある選手もいる。言い換えれば、私は彼らの特性をいくつか知っているということだ。死のグループではないが、この3チームにクオリティの低い相手はいないよ」(独『Magenta TV』より)。
まず初戦の相手はスコットランドだ。スコットランドは予選でスペイン代表とも互角の戦いを演じており、マンチェスター・ユナイテッドMFスコット・マクトミネイが点取り屋として大活躍したのも特長的だ。90分間ハードに戦えるチームで、強豪を崩すだけの力を持っている。

第2戦の相手であるハンガリーとは、EURO2020のグループステージでも顔を合わせている。当時は2-2のドローに終わっているが、ハンガリーはリヴァプールMFドミニク・ショボスライを中心に当時より強化されている。予選も無敗で通過しており、かなり危険な相手だ。

最後に対戦するスイスもやや世代交代のスピードが遅いところはあるが、レヴァークーゼンで絶好調のMFグラニト・ジャカ、マンチェスター・シティDFマヌエル・アカンジ、ミランに移籍したFWノア・オカフォー、ボルシアMGで日本代表DF板倉滉と一緒にプレイするDFニコ・エルヴェディら実力者を揃えている。爆発力はないものの、強敵との戦い方を分かっているチームだ。

ドイツは昨年のワールドカップ・カタール大会終了後も苦戦が続いており、親善試合でも黒星が目立っている。ホーム開催のEUROでグループステージ敗退は許されないが、今回の組み合わせはなかなか厄介と言えるのではないか。

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