史上初のプレミア昇格ルートン・タウンに生き残りの道見えた? ポゼッション、パス成功率最下位のチームが目指す残留

プレミア2勝目を手にしたルートン・タウン photo/Getty Images

何とか降格圏を脱出した

昨季にクラブ史上初となるプレミアリーグ昇格を決め、今季よりプレミアの舞台で新たなスタートを切ったルートン・タウン。

ただ、開幕直後はプレミアの厳しさを感じさせられるゲームが目立った。開幕戦でブライトンに1-4、続くチェルシー戦も0-3、ウェストハム戦(1-2)、フラム戦(0-1)と4連敗スタートとなったのだ。第一目標はプレミア残留だが、その目標はかなり厳しいものかと思われた。

しかし、徐々に感覚は掴んできている。9月のエヴァートン戦で初勝利を掴むと、その後は接戦が増加。リヴァプールとは1-1で引き分け、25日のクリスタル・パレス戦では今季2勝目を手にした。
エヴァートンがFFP違反で勝ち点を10ポイント剥奪されたことも影響しているが、このクリスタル・パレス戦の勝利でルートン・タウンは降格圏を脱出。何とか17位まで順位を上げることに成功した。

データサイト『WhoScored』もルートン・タウンのファイト溢れるプレイスタイルを称賛しており、プレミア生き残りの道も見えてきたと綴る。

「ここ数週間の戦いは、ルートン・タウンがプレミアでの生活に慣れ始めていることを示している。1シーズンでの2部降格のシナリオを避けることも不可能な目標ではない」

「彼らには明確なスタイルがある。彼らはマンチェスター・シティとは違うクラブだ。ポゼッション率(35.6%)、パス成功率(71.1%)はプレミアリーグでも最下位の数字だ。 しかし、ルートンのよりダイレクトなスタイルは、ある程度効果的であることも証明されている。彼らはできるだけ多くボールを相手ボックス内へ放り込むことで相手にプレッシャーをかけている。 ルートン・タウンの233回よりも多くの空中戦勝利数を記録しているのは、ブレントフォード (238勝) とエヴァートン (234勝) だけである。ルートン・タウンのフィジカルの強さを考えれば、この数字も驚くべきことではない」

いわゆるキック&ラッシュに近いものとなるかもしれないが、プレミアへの生き残りへフィジカルの強さは1つの武器となる。2-1で勝利した先日のクリスタル・パレス戦はホームでの初勝利で、クラブの士気はかなり高まっているはずだ。次のホームゲームは12月初めのアーセナル戦となっており、強豪アーセナルをも苦しめることができれば、プレミア生き残りへ少し手応えが出てくるのではないだろうか。

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