ドイツ代表はこのままで大丈夫? 新監督ナーゲルスマンにはまだ“クラブの感覚”が抜けていないとの指摘も

ドイツ代表を指揮するナーゲルスマン photo/Getty Images

複雑な戦術を代表に落とし込むのは難しい

昨年のワールドカップ・カタール大会の失敗に続き、大会後も親善試合で結果を残せなかったことから、ドイツ代表は今年9月にハンジ・フリックを解任してユリアン・ナーゲルスマンを新指揮官に迎えた。

ドイツは来夏のEURO2024ホスト国であり、ひとまずナーゲルスマンにはEURO2024での上位進出が求められる。ただ、船出はやや厳しいものとなっている。

今月の親善試合ではトルコに2-3、オーストリアに0-2で敗れており、手応えを掴めない時間が続いている。
就任間もないナーゲルスマンにいきなりの結果を求めるのは酷かもしれないが、EURO2024まで時間がない。何とか短い期間でチームの形を作る必要があるのだが、独『Bild』はナーゲルスマンがまだ代表監督になり切れていないと指摘する。これまでホッフェンハイムやバイエルンなどを指揮してきたナーゲルスマンは、まだクラブチームの頃と同じ感覚でドイツ代表を指揮しているというのだ。

クラブと代表の違いは、代表は集まれる機会が少ない。そのため、クラブほど深い戦術理論を落とし込むのが難しい。しかし戦術家・ナーゲルスマンはドイツ代表でも少々複雑なアイディアを持ち込もうとしているようで、同メディアは選手たちから分かりにくいとの声が出ていると取り上げている。

今月は主に中盤や最前線を務めてきたアーセナルFWカイ・ハフェルツを左サイドバックに回すプランも採用したが、こうした普段とは異なる起用法もチームに浸透するか分からない。EURO2024まで時間がない中で独特のアイディアを試すのはリスクがあり、ナーゲルスマン体制が機能するかは未知数なところも多そうだ。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ