UEFAチャンピオンズリーグ最多の14回の優勝など、レアル・マドリードは今も昔もフットボーラー憧れのクラブ。その下部組織には世界中から才能あふれた若手が集まってくるが、そのままトップチームに上がれるのはごく少数だ。
DFダニ・カルバハルのように、他クラブへ移籍して経験を積み、買い戻しオプションが行使されてレアルへ戻ってくるパターンもある。カルバハルはレヴァークーゼンで活躍し、その活躍が評価されてレアルへ戻ってきた選手だ。『the Athletic』は、カルバハルと同じように他クラブへ移籍したものの、レアルが権利の一部を保有している若手6人に注目している。
現在ラ・リーガで首位を走るジローナでは、左SBのミゲル・グティエレス(22)が大活躍中だ。グティエレスはジローナと2027年までの契約を結んでいるが、同メディアによれば来夏にレアルと再契約する可能性があるという。
攻撃的MFのレイニエル・ジェズス(21)はドルトムント、ジローナとローン生活が続いているが、ここのところ現ローン先のセリエAフロジノーネで結果を出し始めてきた。第8節のヴェローナ戦を皮切りに、2ゴール2アシストと結果がついてきている。
そしてレアル・ソシエダの久保建英(22)の名前も挙がっている。同メディアによれば久保の契約解除金は6000万ユーロとなっているが、久保が望めばレアルはその半額で買い戻すことができるようだ。しかし最近ではプレミアリーグのビッグクラブから触手が伸びており、そうなった場合はレアルは優先選択権を行使することができる。しかし同メディアは現在の久保にあまり接触していないレアルは交渉のうえで不利になるのではという見方だ。
その他、アルメリアへ移籍したがレアルが保有権の半分をもつMFセルヒオ・アリバス(22)、同じくセルタMFカルロス・ドトール(22)、デポルティーボ・アラベスへローン中のDFラファ・マリン(21)の名前も挙がっている。正直、現状ではレアル復帰は難しいのではと思われる選手もいるが、久保は日本人初のラ・リーガ月間MVPを受賞するなど評価がうなぎのぼりで、レアルが権利を行使したとしても不思議はない。
ソシエダからステップアップするとしたら、やはりレアルになるのだろうか。久保のこれからにますます目が離せなくなってきた。