ニューカッスルが描く超地道な“強豪化プラン” 「ビジョンとしては、定期的にトップ6に入り……」

着実に力をつけるニューカッスル photo/Getty Images

ここまでは順調に強化されている

昨季はプレミアリーグで4位に入り、今季はここまで11試合を戦って6位につけているニューカッスル。現時点ではトップ4に入れていないが、11試合で6勝を挙げての6位は悪い成績ではない。

ニューカッスルといえば2021年の10月にサウジアラビアの政府系ファンドである『パブリック・インヴェスト・ファンド』(PIF)による買収が決定し、資金力を活かした超大型補強が期待されてきた。サポーターの中には、一気にプレミアの頂点へ駆け上がりたいと野望を抱く人もいるだろう。

しかし、ニューカッスルのフロントは極めて冷静だ。ここまでの補強もド派手なものではなく、どちらかといえば地道な補強策だ。
チームのスポーツディレクターを務めるダン・アシュワースも、いきなりのリーグ制覇は目指していない。まずは継続的にトップ6を維持する力をつけ、そこからトップ4入りを狙っていく体制を構築したいと語る。

「ビジョンとしては、定期的にトップ6に入り、そこからトロフィーを争いたい。我々は正しい道を歩んでいるが、プレミアリーグの成功は一直線というわけにはいかない。もちろん我々は今後数年にわたり、できる限りチャンピオンズリーグにも出場したいと思っている。ただ、それは信じられないほど難しいことだ」

「本当に難しいのは、ビジネス的にも競争できるようになることだ。現在のトップ6クラブの中には、数十年にわたり世界的なブランドであり続けているクラブもある。そこを目指すのが私たちの最大の課題の1つだ。我々はピッチ上でトップ6クラブになるだけでなく、ピッチ外でもトップ6クラブになれる状況に自分たちを追い込まなければならない」(英『The Guardian』より)。

昨季、そして今季ここまではそのビジョン通りに戦えているのではないか。昨季のトップ4入りは出来過ぎと言ってもいい戦果で、今季はチャンピオンズリーグも戦えている。アシュワースSDは地道にコツコツとチーム力を高めていく考えのようだが、ここまでの成績を見ればそのビジョンも信頼できるか。

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