“5人交代制”で増えるハーフタイムの大胆戦術変更 サッカーの戦術論を変える一手に

増えた交代枠をどう活かすかは監督の手腕次第 photo/Getty Images

より指揮官の手腕が問われるか

2020年に発生した新型コロナウイルスの影響もあり、過密スケジュールに対応すべくサッカー界では『5人交代制』が取り入れられた。

従来の3人交代制から2つ枠が増えたことになり、これがサッカーに与える影響は大きい。交代枠が増えたことで、戦略性が増したのは明らかだ。

英『The Guardian』は、早い時間帯から交代カードを切ってくる指揮官が増えたと主張する。
「今季これまでのところ、イングランド・プレミアリーグの試合では第10節の段階でハーフタイムの選手交代が47回行われており、昨季の30回から17回増加している。明らかに、5人交代制が増加の主な要因となっている」

3人交代制の際は、単純に疲れた選手を交代させるためにカードを切っていたところもあった。しかし、今は同メディアの指摘通りハーフタイムにゲームプランを変えることもやりやすくなった。

これは昨年のワールドカップ・カタール大会でベスト16に入った日本代表の森保一監督も上手く活かしており、後半からシステム変更に動くケースもあった。それも5人交代制だからこそ出来ることだ。

もちろん、選手の疲労をコントロールすることもできる。選手たちはこれまで以上に前半から飛ばしていけるはずで、ゲームのインテンシティをさらにアップさせることにも繋がる。

増えた交代枠をどう活かすのか。これも現代の指揮官に求められる要素の1つで、より綿密な戦術プランを立てる必要がある。ハーフタイムの修正もサッカーを楽しむポイントの1つになってくるはずで、5人交代制はポジティブな効果が大きいか。

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