現プレミアリーグ最高のMFは誰なのか。攻撃、守備など評価するポイントは様々だが、攻撃面で目立つのはトッテナムMFジェイムズ・マディソンだろう。
今夏にレスター・シティから加わったマディソンは創造力溢れる攻撃的MFで、今季早くも2ゴール5アシストを記録している。主にトップ下の位置からスタートするが、攻撃を組み立てる際にはあらゆる位置へ顔を出してボールを引き出し、そこからゲームを展開している。今のトッテナムはマディソン抜きで攻撃を組み立てられないだろう。
英『90min』は第7節終了時点での『プレミアリーグMFパワーランキング』を作成しているが、その1位にマディソンを選んでいる。現在はマンチェスター・シティMFケビン・デ・ブライネが離脱していることもあり、プレミアで最もチャンスメイク力の高いMFはマディソンということになるのかもしれない。
また、2位には同じトッテナムから守備的MFイヴ・ビスマが選ばれている。ビスマは昨季もリーグ戦23試合に出場しているものの、絶対的な主力というわけではなかった。
しかしその序列は、新指揮官アンジェ・ポステコグルーの下で変化した。現在はビスマとパペ・マタル・サーのボランチコンビがファーストチョイスになっており、開幕からの滑り出しに2人は大きく貢献している。ビスマは7日に行われた第8節のルートン・タウン戦で2枚のイエローカードをもらって退場となってしまったが、その貢献度に疑いはない。
マディソン、ビスマに次ぐ3位はマンCよりFWフリアン・アルバレスだ。
FW登録のアルバレスがMF枠での選出となっているが、現在はデ・ブライネの穴を懸命に埋めている。今やアルバレスはマンCに欠かせぬ重要戦力となっており、2列目からアルバレスを外すプランは存在しない。FWならではの得点力はもちろん、運動量も豊富な点が心強い。MF枠でのパワーランキング3位も納得できる結果だろう。
4位はアストン・ヴィラMFドウグラス・ルイス、5位はリヴァプールMFドミニク・ショボスライと続いており、攻撃面ではショボスライも印象的だ。
トッテナムは7日のルートン・タウン戦にも勝利しており、開幕から6勝2分のスタートを支えるマディソンとビスマがパワーランキング1位、2位となっているのも納得か。マディソンの加入とポステコグルーの起用法もあり、トッテナムの中盤はプレミアでもトップクラスの完成度となっている。