久保建英をどう止めればいい? 1対1ではほぼ止められず、クロスもシュートも精度抜群なレフティーに世界はお手上げ

ソシエダで活躍する久保 photo/Getty Images

2枚以上で対応しないと危険

今季リーグ戦7試合で5ゴール1アシスト。もはやレアル・ソシエダはMF久保建英のチームと言っても大袈裟ではない。今夏には負傷の影響でMFダビド・シルバが現役引退を表明したこともあり、チャンスメイクの部分で久保にかかる期待は増している。

相手チームにとって、今の久保はどんな存在なのだろうか。その厄介さに注目したのはスペイン『MARCA』だ。

久保の得意エリアは右サイドで、ここでボールを受ければ中へのカットイン、縦に仕掛けてクロス、あるいは味方との連携でペナルティエリアへ侵入するなど、選択肢がかなり広がる。ここでボールを持たれると、対応が難しくなるのだ。同メディアはその点について次のように綴る。
「レアル・ソシエダに加入して以来、久保はチームにとって欠かせない存在となった。彼の多才なテクニックにより、彼は攻撃面で絶対的な地位を確立している」

「まず久保がボールを持ったとき、彼は何人かの相手DFを自分の方に引き寄せることができる。これにより味方のマークが外れ、優位性が得られる。一方で、相手がDF1枚で久保に対応してドリブル突破を許せば、ソシエダはゴールに非常に近いエリアで数的優位を得ることになる」

久保の武器の1つはドリブルにあり、もはや1対1で完璧に抑えるのは難しい領域に入っている。リーガ・エスパニョーラのサイドバックでも、1枚での対応は厳しいのだ。必然的に久保への対応に2枚の人員を割くことになり、その場合に久保はペナルティエリアのスペースを見つけて正確なパスを蹴り込んでくる。同メディアはこのスペースを見つける目とクロス精度も厄介と伝えており、フワリと浮かした久保のパスから決定機が生まれるシーンを今季何度も目にしている。

1枚で対応すれば、中へカットインされてシュートまで持ち込まれるパターンもある。久保もその使い分けが巧みになっており、個人で仕掛ける場合とシンプルに味方を使う場合の判断も素早い。

相手チームにとってかなり厄介な存在で、久保中心の攻撃を止めるにはボールを受ける前に潰すなど特別な対応が必要となってきている。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:コラム

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ