ジョージア期待の星・クワラツヘリアのパターンが読まれてきた? 4月から続く“セリエA無得点問題”

昨季ナポリのスクデットに貢献したクワラツヘリア photo/Getty Images

左サイドからのパターンは研究されている

昨季スクデットを獲得したナポリでは、前線にどっしり構えるセンターフォワードのナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘンと、左サイドから切れ込むジョージア代表FWクヴィチャ・クワラツヘリアのコンビが相手の脅威となった。

オシムヘンに関しては、今季も開幕4試合で3ゴールと変わらぬペースでネットを揺らしている。不安があるのはクワラツヘリアだ。

昨夏ナポリに加入したクワラツヘリアは一気に有名な存在となり、ビッグクラブも関心を示すようになった。最終的にセリエAでは12ゴール13アシストと見事な活躍で、世界トップクラスのウイングと認められるようになったのだ。
ただ、その得点ペースは明らかに落ちている。今季は開幕から3試合に出場して0ゴール1アシスト。怪我で出遅れたこともあり、まだジャッジを下すには早すぎるかもしれない。

だが、クワラツヘリアの無得点は昨季の4月から続いていることなのだ。セリエAで最後に得点を決めたのは、昨季の3月19日に行われた第27節・トリノ戦のことだ。

4月からは11試合連続無得点でシーズンを終えており、この期間はチームもミランに0-4で敗れたり、ヴェローナ、サレルニターナ、ウディネーゼ、ボローニャといった中堅・格下相手に引き分け、5月にはモンツァ相手に0-2で敗れてもいる。

クワラツヘリアと同じく、ややチームもスローダウンした印象だ。左サイドから仕掛けるクワラツヘリアに関しては、ドリブルのパターンが読まれてきたのではないかとの不安もある。カットインからのシュートは強烈ではあるが、中へのカットインを2人のDFでケアすることでクワラツヘリアの脅威を軽減できる。

ここからクワラツヘリアが得点を増やすには、昨季とは異なる引き出しが必要となる。それこそワールドクラスへの道で、セリエA2年目のクワラツヘリアはその課題に挑むことになりそうだ。

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