“FIFAランク104位”から目指すEURO出場 勝ち点12を稼ぐカザフスタン旋風

北アイルランドに勝利して喜ぶカザフスタンの選手たち photo/Getty Images

同国最多となるEURO予選4勝

EURO2024予選も折り返し地点を迎えているが、激戦となっているのがグループHだ。

顔ぶれは地味かもしれないが、現在グループHは全チームが6試合を消化した段階でスロベニア代表が勝ち点13で首位、同じく勝ち点13でデンマーク代表が2位、それを1ポイント差の勝ち点12で3位のフィンランド代表、同じく勝ち点12の4位カザフスタン代表が追いかけている状況だ。

このグループを面白くしているのがカザフスタンだ。カザフスタンは2002年よりUEFAに加盟したのだが、これまでワールドカップとEURO本大会に出場した実績はない。前回の2020年大会も予選をグループ5位で終えていたのだが、今回は一味違う。
最初の番狂わせは3月の予選第2節で、カザフスタンはここで格上のデンマークを3-2で撃破。6月にもサンマリノ(3-0)、北アイルランド(1-0)と連勝を収め、今月9日に行われた北アイルランドとの再戦も1-0で制した。

過去にカザフスタンがEURO予選で4勝を挙げたことはなかった。これまでの最高成績は前回大会の3勝で、デンマークまで撃破するなどカザフスタンは着実に力をつけているのだ。

とはいえ、カザフスタンのFIFAランキングは104位である。このグループ首位のスロベニアが61位、2位のデンマークが日本の1つ上となる19位、フィンランドは55位、グループ5位の北アイルランドがFIFAランク64位となっているため、やはりカザフスタンはグループ内でもかなりの格下と言える。

そのカザフスタンが6試合で勝ち点12を稼いでいるのだから、これは大きなサプライズだ。予選は残すところ4試合。10月にはデンマーク、フィンランドとのアウェイゲーム2試合があり、ホームでのサンマリノ戦を挟んで最終節はスロベニアとのアウェイゲームだ。

サンマリノ戦を除くアウェイ3試合が大きなカギとなりそうだが、カザフスタンにミラクルは起こるのか。激戦のグループHは最後まで荒れそうだ。

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